ハーメルン
佐藤秋の活動報告
制作裏話③
2017年05月21日(日) 18:50



 ここから異変がメインになってきます。まずは紅霧異変。この異変に限らず他の異変も、原作をそのまま追えばいいので、具体的な内容は直前まで考えてませんでした。

 咲夜、レミリア、パチュリー、フランの初登場。フランが495年も地下に閉じ込められてます。
 紅魔館のフラン問題って、大体レミリアがフランと向き合ってこなかったのが原因であるというイメージがあります。面と向かって話し合えば解決するのに的な。もしくは、フランの力を恐れて封印してたとか。でもそれだとあまりに二人がかわいそうなので、ここではフランが自分の意志で地下に閉じこもっている設定になっています。

 フランをどうやって地下から出すかを考えてたら、真が異変を扇動する側になってましたね。終わってみれば、普通の異変解決とは全然違う。でもいい感じにまとめられたと思ってます。
 あ、レミリアの能力はよく分かってないです。

 異変の後にウノしてますけど、あれは完全に私の趣味です。ウノはものすごく面白いゲームだと思うのに、変なルールが広まってて残念。



 霖之助が登場しました。外の世界の道具を解説したいところですが、私の知識で解説できるようなものが無いのでテトリスをやらせました。完全に個人的な趣味ですね、はい。

 次はアリス。二次創作のせいで魔理沙にベタ惚れなイメージしかないので、どう書いたらいいか悩むキャラですね。そのくせ今後の異変では自機キャラとして毎回登場するので厄介。
 真には小さいものが好き設定があるので、シャンハイが好きです。


 
 次の異変は春雪異変。やっぱり具体的な内容は考えてませんでしたので、次は解決する側にしてみました。霊夢、魔理沙、咲夜も解決に動くので、真は誰と動かそうか迷うところですが、霊夢のおかげで個人的に動くことができました。

 個人的に動けたので、出すかどうか迷ってたレティを出せました。迷ってた割にはレティは好きなキャラなので、これ以降結構出てきます。雪女ってだけでヒロイン力高いですよね。

 VS西行妖の場面では、真が尻尾を使って九人を守るシーンが思い浮かんだため、頑張って九人持ってきました。アリスとか橙とか、数合わせのためだけに持ってこられた感が半端ない。
 真の尻尾がこの時点で九本なのは予定通り。藍と同じ数にしたかったんです。でも藍よりもすごいことを示すために、実際の尻尾は十本。でも小さくなっちゃうから最大九本のつもりって感じです。

 異変の後、当初の予定では妖夢を弟子に取る予定でした。妹紅、美鈴ときて、最後は妖夢、と思ってたんですけど、難しかったので断念。剣術とかどうやって教えたらいいんだろう。

 次の異変までのクッションのために、プリズムリバー三姉妹を出しました。正直言って名前すら微妙なキャラ達だったのでちょっと苦労しましたが、書いたら覚えるものですね。書き終わったことにはキャラ付けができましたけど、もう出番はほぼありません。



 萃夢想まで来ましたが、真と萃香が最後闘うって予定しか考えてませんでした。ゲームでは主人公ごとの話があるようなので、思い切って一つの話を色んな視点からチャレンジ。
 他のキャラ視点で同じ話を書くのは、正直言って手抜きだと思ってました。ですが書いてみてびっくり、大変すぎる。もう絶対やりたくない。
 でもですね、ただ視点を変えるだけだったらやっぱり簡単だと思うんです。難しいのは、話づくり。片方の視点では謎だったことが、他の視点で明らかになるっていうのが、この見せ方の醍醐味だと思うので、それが大変でした。だからすでに完成した話を他視点でってなると簡単だと思います。番外編として、狐答録の全編をダイジェストで別キャラ視点でやるってのもありですね。



 次の異変のクッションとして、幽香との再会。ついでにリグルを出しました。特に語ることは無いです。



 永夜抄。またも原作では四つほど視点があって、どう進めたらいいか悩んだものです。妹紅と一緒に異変を解決にまわろうって発想を思いついたときには、自分が天才かと思いました。
 時間が止まってることに咲夜が気付き、月が偽物であることを幽々子から教えてもらう。そして最後は霊夢、紫ペアに合流。完璧すぎる。魔理沙は出番がなかったので、異変後の宴会には参加させてみました。アリスは本当に出番なし。

 そうそう、ウドンゲもここが初登場でしたね。一応最後の異変で、永琳たちの場所がばれたのはウドンゲが来たからっていう設定があったので、ウドンゲが幻想郷に来たのは最近となってます。

 異変の見せ方もそうなんですが、異変後の宴会もどう見せるか毎回悩みどころ。宴会の経験なんてほぼ無いですからね。酔ったこともないのでよく分からないし……ただ、今回は、肝試しっていうのが原作であったんで、参考にしてみました。



 うまいこと動機もできたので、迷い家でのお風呂回。地霊殿後に予定していたんですけど、迷い家に温泉ができるってのを思いついたので即実践。どうせ一緒に入れるのは橙くらいだろって考えてたのでよかったです。
 ですが、橙は水に浸かると式神が剥がれるとかいう設定があったのでどうしようかという問題が出てきました。結果、藍も一緒に入ることに。困りますよ藍さん。



 異変の話ばっかりだったので、箸休めということで阿求との取材回。真の二つ名を披露したかったのと、こあにアシュリーのテーマを歌わせたかっただけです。せっかくなので文とフランにも仲良くなってもらいました。

 妖怪の山にも取材に行く前に、リアルで私が怖い夢を見たので、それを参考に霊夢と寝る話と霊夢が風邪を引く話を書きました。霊夢の生い立ち設定と、真が食べさせるのが上手設定が出せたので満足。

 で、妖怪の山へ取材。雛と秋姉妹の登場回を兼ねてです。出すかどうか迷ってたキャラを大体出してしまったので、この二人もここで出してしまおうかなと。
 しかしメインはレティだったような気もしますね。好きなキャラなので仕方ない。レティはなぜだか、洞窟に住んでるイメージがあります。



 次は花映塚です。いろいろな人に話を聞き、幽香に聞いてやっと原因が分かって……というくだりをやろうと思いましたが、普通に聞き込みをしたらまず幽香に話を聞くだろうし、ちゃんと話をしたらすぐに原因はわかると思ったので、いきなり三途の川へ。異変だけど異変じゃない異変なので、小町たちの仕事を手伝うのがメインでいいやって回です。一気に運ぶのにはどうすればいいかを考えて実行しただけですが、真ならではの方法を思いつけたので満足。

 異変後の宴会は、映姫と小町がいるだけで新鮮になるので助かりました。冥界組と絡ませれば、はい一話完成。それなりに長くなってしまったので省略しましたが、この宴会にはメディスンが参加しています。異変の裏で、アリスと仲良くなったっていう設定。あと、プリズムリバー三姉妹も参加しています。



 風神録前の準備として、外の世界に行って早苗に会いに行きます。外の世界に真が行くのを私がずっと楽しみにしてたので、結構長くなってしまいました。幻想郷に変な影響を与えない範囲で、どういうお土産を持って帰ればいいのか考えるのが楽しかったです。なお、藍へのお土産はマジで考えてませんでした。
 実は屠自古をここで登場させようかとも思ったのですが、別の役目を思いつき屠自古の再登場はお預けに。それと真に車を運転させようとも考えていたんですが、雰囲気が合わないのでやめました。そのとき使いたかった台詞は、その後お燐が言ってくれています。「お前に生命を吹き込んでやる」っていうD-LIVEネタのこと。

 そして、諏訪子との再会。古代スタートものとか読むときには再会の場面って基本的に楽しみにしてると思うんですけど、諏訪子は特に力を入れましたね。真の言い訳は、ほぼ私の言い訳です。妹紅を連れているときに、諏訪子のところに顔を出そうと思ってましたけど、面倒なのでやめたんですよね。いい再会シーンを書けたので、やめてよかったと思ってます。

 早苗の記憶を消して幻想郷に行くくだりで真が感じた既視感は、真も転生時に神様から記憶を消してもらったからです。後で番外編として第零話を投稿しますんで、よかったら読んでやってください。

 風神録開始で、今回の異変はどう見せたものか悩みましたが、霊夢視点にしました。意地でも今までの異変と同じような見せ方をしないって感じです。まぁどう差別化できたかなんて私の主観でしかないので、読者様には「何が違うんだ?」って感じでしょうけど。
 椛と仲良くなってるし、霊夢はいつも予想外の行動をとりますね。霊夢が負けて終わるっていうのは、いい落としどころだったと思います。

 風神録後の宴会は、お土産を渡すっていう名目があったので書けました。いよいよもう宴会のストックが無い。



 番外編の幼妖夢とのコラボは、私からお願いして書かせてもらいました。あちらの作品を読んだ瞬間、すぐに話が完成しまして、一日で書き上げるまで行ったので、頼んで投稿の許可をもらいました。個人的にコラボとしては完成度の高い話だったと思うんですけど、コラボ自体を敬遠する人が多いようなので残念すぎます。別のところに載せればよかったなぁ。



 時系列的には文花帖でもダブルスポイラーでもないんですけど、せっかくなのでお土産を渡すついでにはたて視点の写真勝負を書こうと思いました。結果、断念。台詞のみに書き直した結果、ダブルスポイラー要素は全部なくなりました。しかも藍にお土産を渡すのと同じ話で投稿したせいで、感想欄にははたての話よりも藍の話のほうが多かったという。ドンマイはたて。

 そして外の世界から戻ってきたタイミングとして、今なら華仙を出せる! ってことで華仙も登場。鬼時代のときの華仙は、真に会わなかったってことで一つ。



 次は緋想天。天子をデコピンすることしか考えてませんでした。
 新しい見せ方……新しい見せ方……と悩んだ結果、真は神社で留守番です。霊夢たちがどのような順番で天界まで行ったのかというのは、すべて伝聞により開示されるという、真は異変解決しない話。
 真の天気は凪、というのも、実は第一話を書く前から予定してまして、予定通り書けたと思ったらまさかの早苗の天気も凪だったっていうね。これにはほんと衝撃を受けました。感想で指摘されて初めて気付くという。にわか全開。

 そしてすぐに地霊殿に突入することで、異変後の宴会を書かなくする立ち回り。次の異変解決は真だけが行くっていう新しい異変の展開も書けたし、完璧すぎる。
 地霊殿の異変後に博麗神社に温泉ができるのと、真が怪我したからまた宴会が無いという、その場で考えたとは思えないうまい運び。ほれぼれしますね。

 その後は勇儀と二人での酒飲み、R15みたいな話の回。正直これは、感想欄で勇儀もヒロインっぽい扱いをされたときに考えてたので、温めてた話の一つになります。勇儀と二人で飲む話を書きたいけど、地霊殿まで勇儀の出番が無い! ってことで、下書きが三ヶ月くらい放置されてました。
 実際書いてみたら過激すぎたので、ものすごく修正を入れました。生々しい描写を全部削除。描写多くしないと雰囲気出せないんだもの。仕方ないでしょ。

 勇儀がやってくれたので、釣り合いをとるために藍との話も追加。まぁ藍とはお風呂に入ってるのでいらないかも知れませんが、せっかく真が怪我してるんだから、それを生かさない手はないということで。

 

 次回で裏話は最後です。



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