ハーメルン
痛み分けの活動報告
メモ書き
2017年11月11日(土) 15:05


個人的に文章を書く上で気づいたこと

1. 人称

 書く上で最初に決めておかなければなら無いこと。主に一人称視点と三人称視点の二つがある。
一人称のメリットは非常に書きやすい事にある。一人称で気を付けておかなければならないことは、主人公の軸を簡単にブレさせてはならないこと。例えば、非常に聡い主人公であるならば、軽はずみな行動はとらないなど。が、絶対の不文律があるわけではなく、アクシデントに弱いのであればその聡明さは仇になることもある。そうした部分をきちんと書かなければならない。デメリットとしては主人公の視点でしか書けないこと。読者や書き手の視点と混同をさせてはいけない。鈍感系の主人公なら、読者や作者をやきもきさせるようなキャラを作るべきである。
 三人称は非常に書きにくい。理由は単純でどこまで地の文に書くかを判断することが非常に難しいためである。心情を一切書かない、この位は覚悟して書くべきかもしれない。行動や表情で思いを描かなくてはならない。一方で、戦記のような俯瞰して物を捉える形式には非常に親和性が高いと考えられる。多種多様な人物を好きに登場させられるため、モチベーションを維持しやすく、継続して書きやすいと考えられる。
 例外として人狼騎士で用いた、時間軸をずらさずに一人称の主体をずらした書き方。正直言って作品を選ぶ。人狼騎士には合っていなかった気がしなくもない。個人的な感想ではミステリーには合う書き方だと思った。かの有名な『アクロイド殺し』などで使われたトリックを使え、読者を散々に引っ掻き回すことが可能であるため。と言っても、現在でもこの書き方自体はミステリーには多用されている。主に 人物名 時間 場所 のようなサブタイトルをつけて。端的に言えば、サイドを書いていないだけのサイド使いの亜種。


2. リアリティー

 書き手を最も悩ませる元凶。たとえ超科学であっても原理からは逃れられないし、ファンタジーと言えど常識からは逃れられない。どこまで現実世界に立脚させるのか、どこまで現実世界の常識を持ち込むのか。そこが曖昧であればたちまちリアリティーが無くなってしまう。例えば、ファンタジーの世界観であるにも関わらず現実世界の常識を持ち込み過ぎれば、ファンタジック感が無くなりへんてこな世界観が生まれてしまう。
 そして、みんなが大好きな銃器などの兵器や機械は、その物の構造や用途をきちんと把握しておかなければ、読者からの集中リンチに遭う。それだけでは無く、一気にリアリティーが無くなってしまう。正直そこまで自信が無いのであれば、世界観をゲームに立脚すればふわふわした物でもゲームだから仕方ないよね、で済ませられるかもしれない。


3. 時制

 別に今から英語の勉強をしようとかいう訳では無い。日本語の鬼門だと個人的には思う。過去なのか、現在なのかは何だかんだ言っても大事である。物語の語り手は一体どこの時点から話をしているのか、それを示す唯一の指標であるからだ。が、大事だとは思うものの、そこにトリックを仕込むことが無ければ、適当でいいとも思う。個人的には何とかしなければならない課題の一つ。


4.   描写

 作品を書くにあたり悩む部分。キャラクターの描写にしても、詳しい描写をはさむべきかどうか…。三人称であればある程度は描写することを許容されている(気がする)が、一人称だと中々難しい問題。何かしらの理由があってキャラクターをじっと眺めているのなら詳しく描写できるが、そうでもないのに描写をしても気味が悪いだけである。その上、学校の二年生などであれば、例年と同じだ、で全てが済んでしまう。というより、そこで詳しい描写をしてしまうと主人公が一気に一般人離れしてしまう気がする。なるたけ自然な、違和感のない描写を心掛けてはいるが、非常に難しい。



適度なタイミングで短編は夢物語に移ります。夢物語もよろしくね!

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