ハーメルン
kimailaの活動報告
36話の裏話
2020年05月24日(日) 01:52

えー、先に言っておきます。
裏話も相当暗いので、ドロドロしたものが読みたくない方は回れ右でお願いします。読んでから後悔しても知りませんよ?良いですね?






今回掘り下げた、クルトの過去。
彼がこんな設定になった理由は主に2つです。
1つは、クルトのキャラクター構想をしていた時のコンセプトが、トーマがお兄ちゃんキャラだったら、どんな子になるだろう?という物だった事。
トーマはプライドが高い反面、繊細で傷付き易い性格をしたキャラクターでした。そして初登場時には、盗賊を倒しても村を戦場にしてしまっては、任務を遂行した事にはならない。と、主張する責任感も垣間見せていましたよね?
そんな彼と同じ性格で、且つ年下の幼馴染達の面倒を見る兄貴分として育っていたのなら、大切な弟分達が危機に晒された時、こういう行動を取るのでは?なんて、思ったんですよ。
あくまで個人的解釈なので、賛否両論あるかとは思いますが。
そして2つ目の理由が、作者自身の経験です。
クルトが親戚に言われた「お前のような化け物、産ませるのではなかった」という言葉、これは、私が実の祖父から言われた「お前のような出来損ない、産ませなければよかった」がモデルになっています。
名家出の人間って奴の中には、絶対に居るんですよ。家柄ばかりを鼻にかけ、自分は全く偉くもない癖に態度ばかりデカい屑人間が。
少しでも家柄にそぐわないような者が居れば、家の恥だと喚き立て、淘汰したがる。実際トーマも、出来の良いカールと比べられて生きてきたような描写がありましたし。一族の中にそういった者が一定数いたであろう事は察しが付きます。
むしろ、カールのような人間の方が恐らく少ないでしょう。ノブレスオブリージュを地で行く彼は、本当に立派だと思います。
……話が逸れました。
そんな結果が、クルトのこの設定です。
真面目で誠実で、優秀な青年。その仮面の下は、死にたがりの孤独な化け物……まぁ、似たような境遇で育った作者の仮面の下も、またお察しといった所ですかね。

そして今回、仮面の下が垣間見えた人物がもう1人。
それがシーナです。
彼女の別人格は、第5話でチラッと登場して以降、なりを潜めていましたが……そんな彼女もまた、とても容赦の無い性格をしているようですね。
あの別人格は一体なんなのか?何故クルトに味方するような行動に出たのか?どうしてシーナは人格の切り替わっていた間の記憶を覚えていないのか?それはいずれ判明します。

まさかゾイドでこんな話を書くなんて、正直、私も最初は思ってませんでした。
けどまぁ、キャラクターは作者の一部に新たな命を吹き込んで独立させた姿。なんて言うくらいですし、小説執筆というのは、本当に自分との対話だなと思います。この36話とか、もう書いててしんどいのなんの……でも、書きたかった事は書けたので良しとします。
生きる事への葛藤。死への渇望。他人を支える事の難しさ。過ちと後悔……結局、物語を読むというのは登場人物達の人生の一部を垣間見る。という事ですし、人間ってのは後悔の連続で生きてますから。綺麗なものだけで出来てる訳じゃ無いんです。
だったらとにかくドロドロさせればリアルになるのか?と言われれば、けしてそうでは無いとも思いますが、ここはもう、人それぞれの価値観の違いでしょう。
少なくとも私は、希望と同じ数だけ絶望も書きたい派です。それも、本当に心折れるような絶望を。

……こんな捻くれ者が書いてるので、きっともっと暗いエピソードもいずれやって来ますよ。嗚呼、怖い怖い……

もしこんな活動報告にまで目を通して下さった方がおられましたら、本当にありがとうございます。そしてすいません。
ゾイユナはこういうお話です。舞台がどんなに平和な世界だろうと、皆多かれ少なかれ、何かしらを抱えて生きていますし、物語が進むにつれて、希望も絶望も次々と襲い掛かって来ます。
でも、寄り道や遠回りを繰り返しながらでも、それぞれが過去や苦難を乗り越えていければ、良いんじゃないですかね?

次回から、物語はゆっくりと切り替わっていく事になります。
近々また次世代が登場するのでお楽しみに。
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