ハーメルン
享郎の活動報告
『若草のような君に』完結及び今後について
2020年06月06日(土) 22:01


 活動報告にお立ち寄り頂き、ありがとうございます。
 作者の享郎です。こうした活動報告は初めてですが、気軽に読んで頂けたらと思います。

 処女作として三ヶ月ほど前から連載しておりました『若草のような君』が、本日を持ちまして無事に完結いたしました。

 いやはや、書きだす前からも、実際に書いてみてからも、小説を書くのは難しいことだと日に日に感じました。
 自分の作り上げた設定の修正を繰り返し行ったり、どんな場面や台詞を次に書くとか、どんな表現が適切なのだろうかなどなどなど……。
 このような連載小説を書く上で、いかに自分の中で作り上げたものが確固たるものとして詳細にあるべきか、ということを度々後悔しながら書いてました。
 特に本作の話についていえば、そもそも初期時点では小咲をヒロインに置くのは予定していなかったです。あくまで、春や樹の良き相談相手としてポジションしておきたかったのです。
 ただ、この作者が何を思ったのか、「小咲も入れて三角関係にしてみたらどうだろう」と思いついてしまい、大幅な設定の修正を迫られました。今回は何とかなりましたが、裏で頭を悩ませてばかりでした。

 今作を書いたのも、私自身が『ニセコイ』の原作ファンの内の一人だからです。高校生の頃にドハマりして、このサイトに立ち寄るようになりましたが、その当時は自分がまさか作者になるとは思っていませんでした。
 ところが、大学生の一年も無事に終えた春休みに、再び原作を読み直した時、ふと自分のストーリーで書いてみたいなと感じてしまいました。大学生になってから、これまで漫画ばかり読んでいた私は小説も読むようになりましたが、何か物を書くというのは学校の試験問題であったりレポート課題ばかりでした。けれど、ある程度時間の確保できる今にやらないでいつやるのだと、心に火がついてしまい、設定から考えて書いてみてしまいました。

 『ニセコイ』の二次創作を組み立てるにあたり、今作ではオリジナル主人公として宮森樹君と、そのヒロインとして小野寺春さんを選びました。春は原作ヒロインの中で、私自身が気に入ってるのもありますが、一番ストーリーを組み立てやすいと思い、そうしました。実際に春をヒロインに据える話は、自分も見てみたかったですし、何度も想像していましたから、書いていて楽しかったです。
 樹に関しては、春が理想とする王子様を体現するような人物を意識しました。樹には、親戚で年上の未亡人と関係を持っていたという特異な過去がありましたが、この設定は自分が書いてみたい話として入れ込んだもので、話としてはどうにかまとまりましたが、幾つか反省点も残りました。

 そうです、処女作とは言え、今作に関しては、いくつも反省すべき事ばかりが思いついてしまいます。小咲のヒロイン設定しかり、他の原作キャラとオリキャラの関係性、樹と春そして小咲による三人の視点変更、投稿頻度であったり…………。

 途中で畳んでしまおうかとも思いましたが、次回をお楽しみにして下さる読者様の感想や評価等があり、自分なりに楽しさは忘れないまま、最後まで書くことはできました。
 連載を始めた当初、原作も2016年に終わっていますし、ニセコイファンが一人でも楽しんでくれたらいいなということで投稿を始めたのですが、お気に入り件数は300を超え、中々良き評価もいくつか得られたので望外の喜びがありました。

 最終話のあとがきにも書きましたが、もう一度ここで言わせて下さい。
 本作をご一読下さり、誠にありがとうございました。
 

 さて、本作のお話はここまでとなります。
 今度は、次回作についてお話したいと思います。

 お話したいと言いましたが、実はまだ特には何も決まってはおりません。
 ただ、また『ニセコイ』の二次創作として、別の作品を書いてみたいなという気持ちは湧いています。
 他の原作キャラをヒロインと置いてみたり、楽の新たなヒロインとしてオリヒロインを立ててみるのも面白いでしょう。
 皆様の中でも、こんな話が読んでみたいなどあれば、リクエストして頂けたら嬉しいです。勿論、今作についてのお話も大歓迎です。
 今は大学の課題に追われてはおりますが、新作については夏以降に取り組めたらなと思います。

 ここまで拙文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
 
 それでは、また次のお話で。
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2コメント
2020年06月23日(火) 22:57
果月

あぁ、処/女作だったのですね。そういう事情特に考えずに本編拝読しました。

初書きならばともかくも完結はめでたいことです。おめでとうございます。



物書きの知人に聞くと「そのときの全力で以て書く」ことを誇りにしていたようです。

初めての作品をいきなり高い洗練で、というのは無理な話ですよね。
いくつか作ってみて初めて、反省が身に染み、たどたどしい手つきの頃は思いもしなかった工夫や、視点の広さが生まれる。

完全な初心者を対象にした美術の実験で、
10個作品を作って提出のグループの方が、1つだけ作品を作って提出のグループよりも、出来がよかった。という話も聞きます。


また、作者からみていいと思う着想や構成を思い付かれましたら、ぜひ発表されるといいと思います。

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