2021年08月28日(土) 06:58
今作にて、前作の主人公であったベル君(最初の英雄)を出して欲しいとの意見がありましたので、この際にと世界観の説明をさせて頂きます。
今作のダンまち世界は、あらすじにも記述している通り、簡単に言ってしまえば夢の続きです。その夢が作られる準備段階として、本来の歴史(原作軸)のオラリオの住人、冒険者に望む夢を見せるユメミール(ドラマCDに登場したポーション)を渡し、その願望の集合体。暗黒期に英雄が現れて欲しいという願いをベル君に託し、全ての人の夢の中にベル君が介入することを許されました。
ベル君が前作で目覚めたのは、その夢の大部分が削れたからです。簡単に言ってしまえばユメミールで寝ていた多くの人が眼を覚ましました。一度夢から弾かれた以上は再度同じ夢に侵入、というのは不可能です。可能性があるとすれば、もう一度大多数の人がユミメールを飲んで『英雄が居る夢の続き』を望む事、或いは夢を司る神が『神の力』に届かない程度の“権能”で無理矢理夢へと送り出すという二択です。
ただし前者は間違いなく不可能。そもそもの話としてユメミールを飲んだ人の願望が統一するという事象が奇跡であり、ヘルメスの企みが上手くいったのも偶々です。最終話でヘルメス自身が放った「夢の内容が分からない」という言葉は真実なのです。
後者は夢をぶっ壊す行為になります。正義冒険譚の世界は、現実で“夢”を見る人物がいる限り途絶える事はありません。メタく言い直すと、書き続ける限り終わる事はないです。言ってしまうと願望を抱いてる住人(読者)と夢(作品)みたいな感じ。権能による干渉は、読者が見ているだけの筈だった作品に手を加えたって感じになるので、夢(作品)が崩壊するという訳です。簡単に言うと「三次創作とかまあ続かんよな」ってことです。
一つの世界として独立してる。しかし気まぐれで崩壊しかねない世界。それが今作の世界観と思っていただければ幸いです。
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