2021年09月25日(土) 13:05
アライズのストーリー全クリしたので、二部をメインとした感想でも語っていこうと思います。
クリア後のやり込み要素等には言及していませんのでご了承ください。
ストーリーに関してですが、結論から言えば面白かった。完全無欠のハッピーエンドで、きちんと伏線回収もしているため不満はありませんでした。
ただ、ヘルガイムキルの存在が唐突過ぎる感はありました。確かに赤い女として序盤から存在は示唆されていましたが、あの姿は擬態で実際は人型の化け物といって差し支えない姿の存在だった訳で。
レナ人と呼ばれる存在が実はヘルガイムキル(真のレナの民)によってダナ人を改造して造った存在というのは、まぁわかる。
しかし、その結論に至るまでの過程でヘルガイムキルの存在があまりにも不明瞭過ぎた。初見でヘルガイムキルという単語が出る以前に、赤い女がまさか自分達の定義で言う宇宙人的な存在であると根拠を持って看破できた人がいるのだろうか。
表情が非人間的で、同じ顔が複数存在していたことから、せいぜいが彼らもレナ人と関わるナニか(ズーグルの亜種?)みたいな憶測しか出なかったのではないだろうか。
情報が不足していた理由としては、やはりレナ人には認識されないステルス能力的なものがあったのと、ダナ人は仮に見えていても気にする余裕や関わる要素がなかったが故に、そもそも話題性が欠片もなかったからに他ならない。
そういった風に存在を徹底的に秘匿した結果、あまりにも唐突に表れたヘルガイムキルが、すべての辻褄合わせのために作られたご都合主義的存在に少し思えてしまった。実際、彼の存在が出てきたことで一気に伏線回収されましたからね。魔法使いと呼ばれるリンウェルの一族の起源が、星霊力を扱えるダナ人が改造されたレナ人とルーツが同じだったからみたいな細かいところも含めて。
ただ、物語を構成する上でかなり重要な立ち位置であることには変わりない為、実際はご都合主義でも何でもなく決められた路線であったことは明白だけど、そう思ってしまうぐらい唐突だったことだけは嘘偽りない感想です。
後半の戦闘、というかラストダンジョンですが、とにかくなっがいのなんの。しかもラスダンからいきなり一足飛びで適正レベル上がるし。
小さい敵ならハメることが出来るからいいけど、進むに連れて大きい敵が雑魚として普通に出てくるせいで、ボス戦と同じぐらいのリソースを割く羽目になり、人によってはリソースが枯渇して金策やらに時間を割く必要が出て足止めを喰らった人もいるのではないだろうか。
ラスダンだし多少はね?という気持ちもあるにはあったが、そもそも怯まないデカい雑魚というのがゲームシステムの否定要素になっているのが問題だと思う。
ゲームのテンポを高速化する+戦闘を行う上での目標として、ブーストストライクの存在があります。
コンボを決めれば残り体力半分あろうと一気に消し飛ばすことが出来る+追撃で強制ブレイクの為すぐさまコンボに移行できる+AG全回復とより取り見取りの為、これを狙うことが戦闘のモチベーションとなり、ひいては楽しさに繋がっています。
しかし一転して、巨大な敵はブーストアタックや秘奥義以外では絶対に怯まない、攻撃範囲も威力もデカい、画面占有率が高いからとにかく邪魔、ブーストストライクをコンボで狙えないから同じダンジョンの雑魚と比較してもレベル差はないのに強さがワンランク上になってしまう。
アライズはカメラワークが過去作よりも前面寄りでただでさえ視界が狭いのに、技や術のエフェクトが派手なせいもあって視界がゴチャゴチャし過ぎる。
だから隙の大きい技はご法度となり、アルフェンなら弱点属性以外は轟覇斬ブンブン丸になってしまい、非常に単調になる。ハッキリ言って何が面白いのかと言わざるを得ない。
小さいのと大きいのが同時に出現しようものなら、速攻で小さい敵を倒そうとしても怯まない大きい奴らが文字通り身体を張って邪魔をしに来るしで、これが回避可能ならばいざ知らず、ラスダンはそいつ等が回避不能な位置に待機していることが大半で、そのせいもあってラスダンがとにかく長く感じられた。
ラスボスであるレナの星霊は、ぶっちゃけ道中のソードダンサー?だったかの方がよっぽど強かったという感想。下手すると大型の雑魚のがリソースを考慮しないといけない点を鑑みて厄介だったとさえ言える。
逆にヴォルラーンは独りでの戦闘であるという点+麻痺や凍結で喰らったらそのまま詰みになりかねないという大味なバランス。一発突破できたのはマジで運だったなって思える程度には危うい場面が多かった。二回目が出来レースなら、最初からそれで良かったのではと思う。誰だってあそこまで盛り上がって来て萎えるような死に方したくないだろうし。
良いところを挙げようと思えば挙げられるけれど、その良いところって辛辣になるけれど出来て当然というか、売り物として出す以上のハードルを大きく超えたかと言われればそうでもなく、こういうのでいいんだよこういうのでっていう安心感はあれども、突出してこれが素晴らしい!みたいな革新性があったようには感じられませんでした。仮にも大手ブランドが五年の歳月をかけて作った意欲作という観点から見ても。
しかし、やはり全体を通してJRPGとしては高水準の出来であったことは紛れもない事実で、自分の性格が悪いから減点方式の評価になってしまっていますが、マイナス意見を差し引いても買って良かったと素直に言える作品でした。
ただ、これからやり込みの為のレベル上げするにしても、DLCなしで上げるのがメッチャだるい。ストーリーを追う過程での成長ならともかく、ただそれだけの為にというのはやはりキツイものがある。オートだとブーストストライクもしてくれないから効率悪いし、アクセサリ成長させたくてもお金ないし、うーん。
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