ハーメルン
ドラ麦茶の活動報告
『SIREN2(サイレン2)/小説』の第五十七話を一部修正しました
2021年10月22日(金) 20:50
『SIREN2(サイレン2)/小説』の投稿済みの部分を一部修正しました。
第五十七話 『孤影』 矢倉市子 夜見島/潮降浜 8:50:32
https://syosetu.org/novel/239521/57.html
市子が足を滑らせた際に船での記憶がよみがえったシーン。
☆
高波により大きく船が傾き、市子は船の外に投げ出された。
海に落ちそうになったとき、親友のノリコが、腕を掴んでくれた。
だが、つかんだ場所が悪かった。ちょうど、市子がいつも着けているブレスレットの上からつかんでしまったのだ。ブレスレットが邪魔をし、ノリコの握力がうまく市子の腕に伝わらない。そもそも同じ十四歳の少女であるノリコに、落下する市子を支え、なおかつ引き上げるほどの力があるわけもない。ブレスレットがちぎれ、市子の手は、ノリコの手を滑り抜けた。奇妙な浮遊感と共に、ノリコの姿が遠ざかる。
↓
高波により大きく船が傾き、市子は船の外に投げ出された。
海に落ちそうになったとき、親友のノリコが、手首をつかんでくれた。
同時に、市子もノリコの手首をつかむ。
だが、つかんだ場所が悪かった。ちょうど、ノリコがいつも着けているブレスレットの上からつかんでしまったのだ。ブレスレットが邪魔をし、うまく握れない。市子を支えるのはノリコの握力だけだ。十四歳の少女であるノリコに、片手だけで市子を引き上げる力があるわけもない。ノリコの手が滑った。市子が握っていたブレスレットがちぎれる。奇妙な浮遊感と共に、ノリコの姿が遠ざかる。
☆
ちぎれたのは市子のブレスレットではなくノリコのブレスレットです。
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