作者:富川
帝国の名門帯剣貴族、アルベルト・フォン・ライヘンバッハ伯爵には秘密があった。それは彼が西暦時代の地球からの「転生者」であるという事だ。
原作知識でチートなど出来る訳がないし、出来たとしてもやる気はない。
しかし、人が人として尊重される世界を何としても作りたい、かつて民主主義国家で生まれた彼はいつしかそう願うようになっていった。それは異質な世界に放り込まれた彼にとっては生存を賭けた戦いでもあった。
戦いを終えた後、彼は一人書斎で自叙伝を書き上げた。
彼の死後50年を経て、出版されたその本には彼とその同志たちによる闘いの全容が記されていた。
この小説はらいとすたっふルール2015年改訂版にしたがって作成されています。
~目次~
[1]次 最初 最後
前書き
◇前書きという名の戯言
第一章・ジークマイスター機関の蠢動
◇幼少期・シュタイエルマルク提督の『プレゼント』 (宇宙暦740年5月5日~宇宙暦745年5月5日)
◇幼少期・ティアマトの衝撃(宇宙歴745年12月~宇宙歴746年3月)
◇少年期・シュタイエルマルク提督の秘密(宇宙歴751年4月~宇宙歴751年8月27日)
◇少年期・ミヒャールゼン提督暗殺事件(宇宙歴751年9月3日~宇宙歴751年11月8日)
◇閑話・ミヒャールゼン暗殺事件に関する一考察
◇少年期・幼年学校初日・前(宇宙歴751年4月)
◇少年期・幼年学校初日・後(宇宙歴751年4月)
◇少年期・クロプシュトック派への接近(宇宙歴751年12月16日~宇宙歴751年12月17日)
◇少年期・シュタイエルマルク提督と父の真実・前(宇宙歴754年3月4日~宇宙歴754年3月25日)
◇少年期・シュタイエルマルク提督と父の秘密・後(宇宙歴754年3月25日)
◇少年期・帝国版『有害図書愛好会』(宇宙歴755年1月3日)
◇少年期・箱庭での終戦と、帝国社会への宣戦(宇宙歴755年3月10日~宇宙歴756年5月15日)
◇第一章登場人物紹介・年表
第二章・リューベック騒乱
◇青年期・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン方面への赴任(宇宙歴760年6月)
◇青年期・『茶会』計画(宇宙歴760年6月)
◇青年期・メルカッツ少佐の好意とフェルバッハ総督の好意(宇宙歴760年7月2日)
◇青年期・リューベック駐留艦隊司令部にて(宇宙歴760年7月10日)
◇青年期・リューベック独立派(宇宙歴760年10月18日~宇宙歴760年10月19日)
◇青年期・フェルバッハ総督暗殺未遂事件(宇宙歴760年11月18日~宇宙歴760年12月23日)
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