作者:重言 白
僕は知っている。
おじいちゃんが本当は人間じゃなくて、ゼウスという神であるという事を。
僕は知っている。
僕は捨て子やゼウス・ファミリアの子ではなくて、おじいちゃんの指示で焼き払われ、今や痕跡すら残っていない村に生まれた子供だという事を。
僕は知っている。
おじいちゃんはヘルメスという神と共謀し、僕をオラリオで英雄として担ぎ上げようとしているという事を。
僕は知っている。
おじいちゃんには他にも協力者……協力神? がおり、少なくともこの村の住人はおじいちゃんのシンパであるという事を。
僕は知っている。
モンスターの中には、自分から率先して人間を襲うものばかりでは無いという事を。
僕は知っている。
ハーレムを作れと言いながら、囲った女性の面倒を見れないおじいちゃんは、いい加減刺されるべきだという事を。
僕は知っている。
そんなおじいちゃんを追いかけ回す、苛烈な女性の本性を。
なのでおじいちゃんがモンスターと戦っている時に崖から落ちて死んだと言われた時は、特に何も感じなかった。
精々、これから迷宮都市オラリオに行くのかと思ったくらいだ。
そもそも生きてるだろうし。
~目次~
◇ベル・クラネルの日記:1
◇デルメルファミリアの業務日誌
◇ベル・クラネルの日記:2
◇ベル・クラネルの日記:3
◇×××××のベル・クラネル観察日記:1
◇ベル・クラネルの日記:4
◇ベル・クラネルの日記:5
◇ベル・クラネルの日記:6
◇ベル・クラネルの日記:7
◇ベル・クラネルの日記:8
◇戦闘娼婦のレポート
◇ベル・クラネルの日記:⑨
Nルート
◇ベル・クラネルの日記:10
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