ハーメルン
ジオン共和国の正体~地球の重力に魂を引かれた精神病者たちの隔離施設~
作者:ミノフスキーのしっぽ
一年戦争以前の考察としての物語。
宇宙移民が開始されて半世紀が経過し、人類の大半は宇宙空間に浮かぶコロニーを生活圏としていた。
いまやスペースノイド80億、アースノイド20億。
地球環境維持の大義のため、アースノイドが増えた人口を地球に残すことが不可能な一方、スペースノイド80億の人口規制は存在せず、これからも人口を拡大させていく。
もはや、地球連邦政府の実権が、平和裏にアースノイドたちからスペースノイドに移行していくのは、時間の問題に思われた。
しかし、そんな状況下、この平和な権力の移行が、分離主義者などの反地球連邦主義者たちによって邪魔されるのではないかと心配する連邦議員がいた。
後に、ジオン共和国をサイド3に建国する連邦議員ジオン・ズム・ダイクンである。
彼は一計を案じ、自分自身が地球連邦からの独立主義の旗頭となることにする。
そうする事で、危険な分離主義者たちをその内側から統制し、行動を監督し、人類に無害な存在とすることが可能と考えたからだ。
また、地球連邦という人類統合国家を生み出し、多様性を失いつつあった人類に、新たな国家ジオン共和国を与えることで、彼等の新たな可能性を引き出そうとしたのである。
もちろん、地球連邦で負け組になってしまった人々に、「サイド3で1チャン賭けてみないか?」との為政者としての優しさもあった。
そんな野心的で大きな目標の下、多くの人々がダイクンの許に集まり、宇宙世紀の歴史は大きく動き出した。
この物語は、そんな時代に生きて、散っていった、ダイクンと名もなき一般市民たちの記録である。
作中舞台の政治状況説明
スペースノイドの貧困問題
一年戦争以前を舞台にしているので、作中の段階では存在しません。地球連邦は、地球特有の貧困の問題のない宇宙に、人類を移民として送り出すことで問題解決を果たしています。
新たな人類の居住スペースとなった宇宙空間には、空気も水もないのと同様に貧困もありませんでした。
そこに、差別、貧困のないコロニーを建設することで、地球連邦政府は旧世紀の悪習を排除しています。
スペースノイドの人口問題
宇宙世紀初頭から一年戦争まで、スペースノイドが住む各サイドには存在しません。人口増加の問題があったのは、人類の生存圏が地球しかなかった時代のことです。
広大な地球圏に100億は少ないのです。
以上の理由から、サイド3は呑気に独立運動をしています。
~目次~
[1]次
最初
最後
◇宇宙世紀の病理の始まり。
◇ダイクンのニュータイプ論の人心掌握手法。
◇お茶の合間に作品の趣旨説明
◇宇宙に散る守護者たち。
◇宇宙に散る守護者たち2。
◇お茶の合間に作品の趣旨説明2
◇お茶の合間に作品の趣旨説明おまけ。
◇宇宙に散る守護者たち3
◇宇宙に散る守護者たち4
◇戦士の回想
◇宇宙世紀のテロリスト~その正体は、自発的文盲、自発的認知バイアスとなった人々。
◇サイド6の戦闘:守るべき対象の死。
◇命散って。それでも残すべきもの。
◇神秘主義過激派集団ガロウ・ラン
◇各サイドのコロニーに潜む者たち
◇滅びの意思と共にある者たち
◇総力戦1 サイド4での待ち伏せ。
◇生贄を求める兵器
◇蒼き闘争
◇それぞれの思惑
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最後
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