作者:小千小掘
※四章更新
歴代最高の生徒会長にして栄えあるAクラスのリーダーの兄。近しい家族にも関わらず尊敬と畏怖を抱いていた堀北鈴音は、自分の成長を証明するために未だかつてないDクラスからAクラスへの下剋上を志していた。
しかし一学期を終えた今、彼女の胸中に去来するのは不甲斐なさと劣等感。大したことはできず、あまつさえ他人に迷惑をかけてしまった事実に、自尊心は崩壊寸前に陥っていた。
そんな嘆きをよそに、かねてより予告されていた夏休みのバカンスが訪れる。堀北の予想通り、それはより白熱した新たな競争の舞台に他ならなかった。
等しく募る焦りと不安。彼らに否応なく残り続ける違和感。堀北は過熱した戦線の中で、自分の変化した思いと、その本質に向き合うこととなる。
――始まった時とは、もう相容れないほどに変わっていた。
――疑ったことのない活力の、脆く壊れる音がした。
――目的と手段がぐちゃぐちゃになってしまった自分は、一体どっちを信じればいい?
認めてもらうためには認めなければならない。そのことすら、彼女はわかっていなかった。
~目次~
[1]次 最初 最後
序章・ドラマツルギー
◇影巣食う、人の幸
◇前途は多難か洋々か
◇美酒も過ぎれば毒酒となるか
◇未完のコウカイ
◇餞別・混迷・胎動
◇赤き蝶は、未だ青きロベリアを飛び立てない
◇初色
◇発色
◇美しく強かな蒲公英であれ(前編)
◇美しく強かな蒲公英であれ(後編)
◇空虚な優しさ(前編)
◇空虚な優しさ(後編)
◇秩序は無限であろうと輪廻しない
◇目標も計画も一丁前
◇夕闇に沈む意志(前編)
◇夕闇に沈む意志(後編)
tips
◇『悪魔の女使殺傷事件』
◇スナップショット~予感の詩~
◇スナップショット~枯樹生華~
◇スナップショット~ヨシエ~
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