ハーメルン
期限付きの偽婚約者ですがなぜか国王陛下(代理)に懐かれてます。
作者:咲吉


 
ルナリア・ヴィッセ 18歳。

彼女にはふたつ秘密がある。
ひとつ、前世の記憶を持っていること。
ふたつ、月の女神の末裔と言われる魔法師の血が流れていることだ。

厄介ごとでしかない自分の生い立ちだが、ルナリアは目立ちたくない。
できれば面倒なことはしたくないし、ずっと領地に引きこもっていたかった。

学院?行きません。貴族の嗜み?知りません。
結婚?致しません。パパンもしなくていいと言いました。
家督を兄に譲ったらパパンとふたり旅行するのです。せっかくだし外国行きたい!
おしゃれ?興味もありません。すっぴん万歳!ノーコルセット万歳!!
くびれはなくても生きていける!

好きなものはイケメン※ただし見る専に限る。
大事なものは家族とお金。

領地は万年ギリ黒字。いや、赤字と言っても過言ではない。
なんたってルナリアたちの生活費が削られているのだから。

そんな貧乏貴族のルナリアにある日依頼という名の王命が告げられた。

「日給金貨1枚。一週間だけでいい。私の婚約者になってほしい」

1日で金貨1枚(100万円)に唆られる。だが絶対危ない。死にたくない。
とりあえず保留。

「ルナリア、きみに縁談がきた」

50を過ぎた隠居公爵からの縁談。その縁談を断るためにルナリアは国王の手を取る。



しかし。

「なんか距離感バグってないですか?」
「婚約者ならいいだろう?」

「くっつき過ぎじゃないですか?」
「疲れてるんだ。いいじゃないか」

「領地に帰りたいのですが」
「なら私も行こう。婚約者(仮)の実家ならおかしくないはずだ」
「…契約期間過ぎてますけど?」
「延長だ!」

なんか知らないけどめちゃくちゃ懐かれてます?!


~目次~

◇01:お金がありません。
◇02:お金がありません。
◇03:お金がありません
◇04:ルナリアの事情
◇05:出稼ぎします。まだ黙っているつもりです。
◇06:出稼ぎします。まだ黙っているつもりです。
◇07:出稼ぎをします。働き場所はないですか。
◇08: お仕事の相談
◇09:お仕事の相談2

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