ハーメルン
マインドクラッシュは勘弁な!
第10話 爺さんを巡る戦い


「それは違うな。俺は希望を手にしたんだ!」

 引いたカードはエクゾディアパーツではなく、友からもらったカードだった。

「俺は引いたのは《ピースの輪》!相手フィールドにモンスターが3体以上存在し、自分フィールドにカードが存在しない時! 自分ドローフェイズに通常のドローをしたこのカードを公開し続ける事で、そのターンのメインフェイズ1に発動できる。自分はデッキからカードを1枚選び、お互いに確認して手札に加える」


 祖父――双六の思いが詰まったカードを手札に加える。

「俺が選ぶのは《封印されしエクゾディア》!!」

 遊戯は「封印されし」カードを5枚並べる。

「今、5枚のカードがすべてそろった!! 我が怒りをその身に宿し降臨せよ! 『エクゾディア』!!」

 《封印されし者の右足》と《封印されし者の左足》が大地を踏みしめ、

 《封印されし者の右腕》と《封印されし者の左腕》が力任せに己を縛っていた鎖を引きちぎる。

 そして《封印されしエクゾディア》がその姿を現した。

 それは《青眼の白龍》ですら小さく見える巨大な存在であった。

「バカな! エクゾディアだと!?」

 驚く海馬をよそにエクゾディアは動き出す。

「俺の勝ちだ! 海馬!! 怒りの業火!! エクゾード・フレイム!!」

 両の手にあらゆる存在を消滅させる業炎が3体の《青眼の白龍》を襲う。いかに《青眼の白龍》といえど抗えぬ存在であった。

「ぐぁああぁっ!!」

海馬LP:3500 → 0


 決まり手は手札に『エクゾディア』を揃えることでの特殊勝利、これにより勝負は終わりを迎えたのであった。



 敗北した海馬に遊戯が近づき語る。

「カードと心を一つにすれば奇跡は起こるんだ!」

 遊戯の持つ千年パズルが光を放ちその力を発揮する。

「海馬、お前の心の悪を砕く! マインドクラッシュ! これでお前の心の中の悪は砕け散ったぜ!」

 心を砕かれ呆然とする海馬をよそに遊戯は仲間たちのもとへ帰って行った。

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