第3話 世界の危機
神崎は肝心なことは何一つ答えなかったが、ペガサスにはどうすることもできない。
神崎のことを信じているシンディアに今回の出来事を話したとしても信じてもらうのは難しい。
また信じてもらえたとしても「自身の存在がペガサスの行動を阻害している」現状を知れば神崎の言うとおりシンディアが悲しむ。それはペガサスには許容できない。
さらに神崎の思惑に乗り「デュエルモンスターズ」を作ったとしても、ペガサス自身もデザイナーとして思う存分腕が振るえ、シンディアはペガサスの夢がかなったと喜ぶ。
誰も不幸にはならない――逃げ場などなかった。
一方、ビビりながらも笑顔で誤魔化し平和的に解決できたと思っている神崎は心の中でこう思う。
――許せペガサス……世界のためだ
しかし許されるかどうかは別問題である。
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