ハーメルン
MrサタンZ 真の英雄
ピッコロVS悟飯 師弟対決〈前編〉

第二回戦が始まるまで休憩時間が取られた。
「おら腹減っちまったぞ、みんな飯食いにいかねえか。」
怪獣の鳴き声のような大きな音が悟空から聞こえ、それと共に悟空がお決まりのことを言い出す。
「いつも思うが、よく戦いの前に食べれるな。ほんとお前の腹には感心するぜ。」
クリリンは呆れながら悟空に話す。
「さっさと行くぞ。」
「父さん待ってください。」
食堂に向かっていくベジータを追ってトランクスもついていく。
「おベジータは行っちまったぞ。クリリン、悟飯、ピッコロ、天津飯も行こうぜ。」
「あ、僕はいいです。」
「俺は水だけでいい。」
「孫先に行っていてくれ。
チャオズや武天老師様やヤムチャも連れてくる。」
それぞれがそう答え、各々食堂に向かっていった。
「なあ悟空、やっぱり悟飯とピッコロピリピリしてるな。なんたって師弟対決だもんな。戦いづらいだろうな。」
クリリンが少し哀れみの隠った感じで悟空に話す。
しかし悟空は
「でえじょうぶだ。悟飯もピッコロも戦いになればそんなことも気にならなくなる。
それに、悟飯は戦いづらそうだが、ピッコロは嬉しそうだぞ。」
「ええっ、そうか。かなり険しい顔してるぞ。」
「おらには分かるメチャクチャワクワクしてるぞ。」
ピッコロの心中はピッコロにしか分かることはない。だが長い付き合いの悟空には何かしら感じるものがあるらしい。
そして、第二回戦の前に食堂でサイヤ人達が、大激闘を繰り広げるのだった。そしてあっという間に第一回戦が始まる時間が訪れた。
既に舞台で悟飯とピッコロが向き合っていた。
共に険しい表情をしているようにも思われる。
「第一回戦、ピッコロ選手VS悟飯選手、始めてください。」
アナウンサーの声で戦いの火蓋が切って落とされた。はずだった。
「悟飯よ。」
「はい、ピッコロさん。」
戦いの前に始まる会話、しかしながら会場の誰にも聞かれることはない。
騒がしいからではない、念話であるからだ。
会場の者には黙って見つめあっているようにしか見えない。
「俺は成長したお前の力を身を持って知る機会を与えられたことを感謝している。
お前は戦いはあまり好まないから嫌かも知れないが、俺は全力のお前と戦いたい。弟子が師匠を越える所を見せてくれ。」
「はい。僕はピッコロさんが対戦相手だと決まった時はどうしようかと、ずっと悩んでいました。ですがピッコロさんの話を聞いて僕も自分の成長した姿をピッコロさんに見てほしい。
だから全力でいきます。」
念話が終わるとピッコロと悟飯は共に清々しい笑顔になる。
ピッコロはターバンとマントを脱ぎ投げ捨てる。
地面にめり込む様子を見て観客達が騒然となる。
「はああああっ」
悟飯が気合いと共に力をいれる。
悟飯身体から黄金のオーラが溢れだし、髪が金髪に、そして瞳は碧に染まる。
それでも悟飯は気を上げることをやめない。
次第に会場が地震でもあるかのように揺れ始める。
観客が慌て始めるが、悟飯は気にする様子もない。
「行きますピッコロさん。」
「こい、悟飯。」
その会話が終るときには共に姿が消えていた。――――
会場のVIPルームではビーデルがその戦いを真剣に見つめていた。
自分と同年代の少年がどのような戦いをするのか興味津々だったからだ。

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