ハーメルン
MrサタンZ 真の英雄
決勝戦始まる

「な、なんだとーーーー!!!」
今大会で一番の大きさの怒声が会場だけでなく、その会場が位置するエリア全域に轟いた。
「貴様もう一回言ってみろ。」
「ええですから。」
アナウンサーは戸惑いながらももう一度先ほどと同様に説明する。
ベジータが怒声をあげたのは決勝戦の説明を受けた時である。
その説明は簡潔にまとめると、4つのエリアに分かれそこのエリアボスを倒す。
その時間を競うというものであった。
ベジータは残った者達でのトーナメントと思い込んでいたためである。
「貴様ー、この俺を本気で怒らせたいみたいだな。」
「まあ落ち着けよベジータ。」
怒りにより超化し黄金のオーラを撒き散らしながらアナウンサーに詰め寄ろうとするベジータと、必死になってなだめようとする悟空である。
「おめえが戦いたい時に戦ってやっから落ち着けよ。」
「黙れカカロット、俺はお前と戦うためにこんなくだらん大会に出てやったんだぞ。」
ベジータの怒りは治まりそうにないなと皆が思っていた、しかし急にベジータは黙りなにかを考え出す。
ろくなことじゃないなとベジータをしる者は皆一様に思ったが静かなほうがいいやとほうっておいた。
これが後々問題を引き起こすことになるのだが。
「おい、貴様ちょっと来い。」
「はいなんですか。」
ベジータの無礼な態度には腹がたつが、断れない力が声から感じとりアナウンサーはベジータに近づく。
「おい決勝戦では……は認められているのか。」
「ええ、構わないと思いますが、無理だと思いますよ。
エリアの広さを考えると。」

アナウンサーの返事を聞くベジータ。
聞き終わった瞬間である。
「フハハハハハ、命拾いしたなお前」
大口を開けて笑いだす。
キレたり笑ったり本当にせわしないベジータであるが、これこそがベジータである。

ベジータ、悟空、アナウンサーで話している時に別の所でも話をしているものがいた。
「ねえ、あなた。何者なの?」
「え、僕?」
ビーデルが寄ってきて悟飯に尋ねる。
急に声を掛けられた悟飯は本当に自分のことかと自分に指をさして尋ねる悟飯。
「そうよ、あなたよ、私と同じ位の年なのにあの以上な強さ、気になっちゃったのよ。」
「え、そうかな。あれぐらいなら普通だと思うけど。
それに、君だってヤムチャさんを倒すなんてすごいと思うけどな。」
ヤムチャを倒したと言うことを聞いていた悟飯は話を変えるためにもビーデルを褒めることにした。
しかしそれがいけなかった。
「そうかしら、私の強さなんてあなたに比べたらたいしたことないと思うけど。
それにあれは私の力じゃないしね、今はもうないわよ。」
ビーデルは小さいカーシに助けられて勝ちを治めたことに納得がいかずすでに小さいカーシを返していた。
「え、そうかな。」
「そうよ。どうしたらあんなに強くなれるのか、あなたの本気はどれくらいか教えてほしいのだけど。」
唐突に要求するビーデルと、困惑する悟飯。
「なんか嫌そうね。もういいわ決勝戦はあなたにどこまでもついていくから。」
「えーーー!!」
という訳で悟飯についていくことを強硬に決めたビーデルであった。
このころからすでに戦闘力以外の上下関係が決まっていたのかもしれない。
「では、みなさん。

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