ハーメルン
ポケモンの力を貰った人が異世界から来るそうですよ?
第15話
境界壁・上空2000m地点。
遥か上空、境界壁の突起に四つの人影があった。
「はぁ」
「何だ、緊張してんのか?」
「当たり前でしょ?相手に〝ポケットモンスター〟が居るんだから」
「そんなに凄いの?」
斑模様の少女――ペストは二人の会話に出たコミュニティについて尋ねる
「はい、あのコミュニティに手を出すものは魔王でもそうそういません。あのバルコニーに居るものには私とヴェ―ザーの二人がかりでも手も足も出ないでしょう」
「だがそれが有ればあいつの動きを封じることができる」
ヴェ―ザーはラッテンが持っている物を見ながら言う
「そう。ギフトゲームを始めるわ。貴方達は手筈通り御願い」
「邪魔する奴は?」
「殺していいよ」
「「イエス、マイマスター」」
~~~
最初の変化は本陣営のバルコニーから始まった。
「何ッ!?」
突如として白夜叉の全身を黒い影が包み込み、白夜叉を球体に包み込んだ。
「白夜叉様!?」
「白夜叉!」
サンドラとパルキアが白夜叉に手を伸ばすがバルコニーに吹き荒れる黒い影に阻まれ、黒い風は白夜叉とパルキアを除く全ての人間を一斉にバルコニーから押し出した。
「外に飛ばされたのは俺だけか」
大河は周りを見渡し運営本陣営の外に飛ばされたのが自分だけと確認する
「リーダー!」
「ダーテング!皆無事だったか」
大河の前にダーテング様々な種類のポケモン達が出てくる
「はい、皆大丈夫です、これから如何しますか?先ほど十六夜殿が魔王と思われる連中に突っ込んでいきましたが」
「そうか、なら俺達は〝サラマンドラ〟の手伝いをしに行くぞ」
「了解」
~~~~
「――――第三に、私を封印した方法は恐らく「はぁい、そこまでよ♪」!」
全員が声した方向を見ると同時に赤い物体がパルキアに巻き付いた
(あれは、鎖?)
飛鳥はパルキアに巻き付いた物を見て不思議に思ったが操られている〝サラマンドラ〟の同士と共に現れたラッテンが少し疲れたような顔で喋り出す
「ふう、無事に封じられたわね、最強のフロアマスターと〝ポケットモンスター〟の貴方もそうなっちゃ形無しね」
「貴様!〝サラマンドラ〟の連中に何をした!」
「そんなの秘密に決まってるじゃない。如何に封印が成功したとしても、貴女に情報を与えるほど「おい」!」
ラッテンの話はパルキアの怒気を含んだ声により止められた
「これを何処で手に入れた!これのオリジナルは破壊されたはずだ!!」
苦しそうに言うパルキアを見てラッテンは赤い鎖の効果を確認する
「レプリカでも貴方の動きを封じる位はできるみたいね、安心したわ」
そう言うとラッテンは飛鳥達の方に向き直り火蜥蜴に飛鳥達を襲わせ始めた。
~~~~
「これで支配されていた〝サラマンドラ〟の連中は最後か?」
「はい、全員『ねむりごな』で眠らせました」
「よし、直ぐに他のコミュニティの人たちを避難させるぞ」
[9]前話
[1]次
最初
最後
[5]目次
[3]栞
現在:1/2
[6]トップ
/
[8]マイページ
小説検索
/
ランキング
利用規約
/
FAQ
/
運営情報
取扱説明書
/
プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク