depth2.さとりはマイペースだと自覚している?
あれから3年の月日が流れた。
取り敢えず生きる為に格闘術と適当に人間を襲ったりしてなんだかんだしてた。
別に殺してなんていない。ただ少しだけ戦ったくらい。
もちろん悟り妖怪と分からぬようサードアイを布で隠しながらの為、最初の頃は闘いづらいってのがあったね。
ま、慣れたけど
そんな感じに人間を助けたり襲ったり妖怪を襲ったり助けたりと割と適当に実戦を積んでた。
それと色々調べた。勿論、合法非合法問わず。なにを基準に合非なのかは分からないけど。
色々って言っても結局肝心なところだったりとかは分からなかったりするけどまぁある程度この時代の知識は入れた。忘れたかもしれないけど
他にも能力の運用試験とか?使い方とか?あの猫に手伝ってもらって想起や能力の実験とか試験などをね。想起の使い方とか…
あ、ちゃんと埋め合わせはしましたよ。流石に可哀想ですしこっちの都合に巻き込んだんですから。
そんな感じで着々とこの時代で生き延びる術を身につけていった。
で…一段落した時点でふと気づけば3年経ってたわけ。
そう言えば今西暦何年だろうと思ったり思わなかったり、そんなことよりもっと大事なことあるだろうと思ったけど思い出せなかったり。
「……ご飯ね」
なんとなく夕食が食べたくなってくる。
そういえばもう日が沈みそうだ。窓から見える夕焼けは眩しすぎず暗すぎず丁度いい感じに辺りを照らしている。
そろそろここを出ましょうか。
そう思い私は店の出口に向かう。相変わらず…と言うか初対面すらしてないような主人から声がかかるはずもなくそのまま私は外に出る。
夏の残暑も消え冬に近づく季節の冷たい風が頬を撫でる。
法隆寺の近くに出来た新しいお店…って言ってもよくわからないものばかり売っている骨董品店のような印象を持つ店から出た私はなにをするわけでもなく散歩をする。
妖力を完全に身体から出さないようにする術を覚えてからちょくちょく人里に来るようになった。
って言うか妖怪の時とそうじゃない時での反応の差が凄い。秒速で陰陽師を呼ばれた。解せぬ。
どんだけ妖怪ダメなのよ……
まぁ妖怪だから仕方ないとはいえ…
そう言えば今日はあの猫帰って来ないとか言ってましたね。まぁ帰るって言ってもあの木の穴じゃ帰るって言えないか。仮住みかだし。
そろそろしっかりとした家を作らないとなあ……まぁ、平安になってからでも遅くはないか。
丁度いいです。色々と思考して暇でも潰してましょう。
そう言えば完全に意識の外に行ってしまっていたけど妹ってどうなってるのだろう。
古明地さとりを語る上で必ず出てくる妹。心を閉ざし無意識を手に入れ地霊殿EXだけじゃ飽き足らずいろんな登場作品に顔を出す古明地こいし。
彼女の存在はまだ確認できず、どうやって姉妹になったのかすら分からない。
と言うか妖怪の姉妹ってどうやってできるのだろう。
そこから考えていかないといけないけど私みたいに気づいたら生まれていてなんて事になったらそもそも姉妹なのかどうかすら分からないしそしたらこいし捜索しないといけない。
やはりこう言うのは同じ妖怪に聞きたいのだがそもそも私の種族じゃ無事に聞けるかどうか…いや心を見ればいいのだろうけどそれをやったら生きのびられる自信がない。
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