ハーメルン
ガンダムSEED×00~異世界にイノベイターは何を思う?~<完結>
9話:イノベイター脱出、これから
すると、ドアをノックする音が聞こえる。
「はい?」
「俺だよ!」
「トール!」
「どうしてちょっと話をしようと思ってな」
どうしてこの友人はこんなにタイミングが良いのだろうか。
もしかして心を読まれてるのかな、などと考えながら部屋のドアを開ける。
中に入ってきたトールが、機先を制して一声
「心でも読めるのかとか思ってるだろ?」
「えっ」
「ふふふ」
「まさかほんとに」
「バァーカ、お前が判りやすすぎるだけだよ。大方お前も話が有ったんだろ?」
「まあ、そうだけど」
「実は疲れてるだろうと思ってな、ちょっと美味しそうなもん作ってもらってきたんだ」
「ありがとう、トール」
「それで、何が話したかったんだ?」
「実は・・・」
幼馴染とは対照的に、こちらの打ち明け話は、周りの多くを救う選択であることを、この世界の誰も知らない。
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