球磨とサンマーメン
「提督、こっち来るクマ。今日はここで食べるクマ」
提督を椅子に座らせ、球磨は提督のひざの上にチョンと乗って食べ始める。
サンマーメンのとろみのついたスープは熱々で、よく具材や麺にからむ。
一口すすれば、口の中に広がるのは素朴ながらも奥深いコクと旨味。
ほのかな酢の香りと、生姜の風味もあわさり、内側から身体がポカポカとしてくる。
嬉しそうに麺をすする球磨の髪を、提督が優しく撫でる。
「なでなでしないでほしいクマー、ぬいぐるみじゃないクマー」
足をバタつかせて抗議しつつも、球磨はさらに嬉しそうにサンマーメンを食べすすめる。
「ほら、ほっぺにスープがついてるよ」
「拭いて欲しいクマ」
「球磨は甘えん坊だなあ」
「クゥ~マ~、クマ、クマ♪」
しばらく、球磨は提督のマスコットとして、ご褒美の時間を楽しむのだった。
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