第8話 二度あっても三度目は拒否したい
こんにちは毎度お馴染み転生者リィンです。
目が覚めて驚くことが幾つかあったので今回はそれをご紹介したいと思いまーーす。
パーンっとBGMか頭の中で再生されるけど関係なし。
「んぶ…」
まず一つは私の首が繋がっていること。
どうやら腕も足も四肢無事なご様子……。良かったね!私!
途中で意識プッツーンって切れたと思ったら悪夢に魘されてたね。
なんというかもう思い出したくない悪夢ばかりだったよ。
例えるなら全身に切り傷擦り傷付けられた状態で熱い塩水の中に放り込まれた感じ?
やだ何それ痛い。
自分で例えているクセに痛がるとか私なんなの…。
あぁ臆病ですよ!!それがどうしたちくしょう!!
というか虎さんはどうしたんだろう。逃げれたってことですよね?
でも果たしてそれが私の想像通りになったのかが疑問でございます。
次の課題はこのすこーし使うと切れてしまう意識だな。
1回でもいいから私の思い込みがどれほどのものか見てみたい。
我ながらイタいわぁ…
もう諦め入ってるんじゃない?
それともう一つ。
なんと朝起きたらダダンさんの家にサボが居るんだぞ!
あれ、そういやサボってどこの人だっけ?って思ってたけどどうやら〝ぐれいたーみなる〟っていう所の出身者だとか。
もしや都会人ですか?サボの暮らしてたぐれいたーみなる行ってみたいなぁ。
よく見りゃ服もボロボロだけど質のいい服を来てるからやっぱり山賊暮しとは違うんだなーって思うね。
さらにもう一つ。
「うりゃ!」
「まだまだぁっ!」
サボとエースが戦ってるんです。
何でこうなった…って思ったけど1勝、また1勝、と続けていく事に「あ、これ訓練か…」という結論になった。
今のところエースが38勝でサボが35勝らしい。全部で100戦するとか。やりすぎだろ
木盤に何か書き込んでるけど文字が分からないからふと呟かれた言葉でこう判断した。
あ、でも文字は二種類あるみたいで私も読める日本語とあともう一つは…ローマ字に似てるな…ちゃんと時期が来たら教えて貰おう。
サボはぐれいたーみなる出身だからある程度教養があるのかな。エースはところどころって感じだし。そもそも山賊が文字なんか教えてくれるわけないか。
いや、どうかと思うよ。山賊。
栄養面とかどうよ、3日目にして私にはお粥しか回って来ないんだぜ?いや、エース達が狩った獲物も焼くか煮るかしかしてないしむしろそれしか食べてない。
野菜摂れよ野菜。もうそろそろ味気のある食事が恋しい………。お母さんと思う人と一緒にいた時はもっとまともな食事だった。
「よし、また1勝!」
「くそ〜っ、エース強いなぁ…」
強いも何も普通君たちの年齢の子供はそんな戦闘能力は発揮しません。
素人目で見てもどうかしてると思うレベル。
異世界標準レベル怖い。
話は変わるが今日は何をしよう。一応子供と言えども寝るのは時間が勿体ない。
何故寝るかを前提に考えるかと言うと、まぁ睡眠が好きだからって言うのもあるけど魔法だよ、ま、ほ、う!
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