ナンバーズ15 第一特異点終結!魔女に新たな未来を!
奇跡の力、ZEXALでジャンヌ・オルタを救い、ユニコーンである一角獣皇槍に跨ってマシュ達の元へ戻る。
ZEXALは一角獣皇槍から降り、真っ先に駆け寄ったジャンヌにジャンヌ・オルタを託した。
「ほら、お姉さん。妹さんだよ」
「遊馬君、ありがとうございます!」
ジャンヌ・オルタは竜の魔女とは思えないまるで生まれたばかりの赤子のような穏やかな表情をしていた。
「エンジェルスマイルですね」
「エンジェルスマイル?天使の……微笑み?」
マシュが呟いた言葉に遊馬が首を傾げるとアストラルが説明する。
「生まれたばかりの赤子の笑顔が天使のように可愛らしいからそう呼ばれるらしい。このジャンヌは聖杯によって生み出された。まだ生まれて間もない存在だから間違ってないな」
「そっか……大人だけど生まれたばっかの赤ちゃんみたいなもんか」
「無事で良かったです……」
ジャンヌはジャンヌ・オルタに姉が妹を愛しむような優しい笑みを浮かべてギュッと抱きしめる。
敵であったがこうして助けられたことを喜ぶ一同。
すると、周囲の声にジャンヌ・オルタは気がついて目を覚ます。
「んっ……あなた、どうして……?」
「お姉ちゃんが妹を心配しちゃダメですか?」
「……はぁ!?な、何であなたがお姉ちゃんなのですか!?」
ジャンヌのお姉ちゃん発言にジャンヌ・オルタは一気に意識が覚醒してジャンヌから勢いよく離れた。
「私はずっと妹が欲しかったんです!だからあなたは私の妹です!」
「ふ、ふざけんじゃないわよ!?嫌よ、あんたが私の姉なんか!」
「良いじゃねえか、ジャンヌ。家族は良いもんだぜ」
「そう言われても憎んでいた相手を姉なんて……って、誰ですか!?」
馴れ馴れしく話しかける謎の少年……ZEXALにジャンヌ・オルタは驚愕した。
突然見たこともない異様な姿をした不思議な少年に話しかけたら誰でも驚くだろう。
「あ、そっか。この姿じゃ分からないか。俺だよ、遊馬だ。アストラルと合体してこの姿になったんだ」
「……どうして精霊と合体したらそんな姿になるんですか!?魔術師でもそんなこと出来ませんよ!!?」
「いやー、何で出来るのかも俺にも分からないな。何か変な扉に飛び込んだら合体出来るようになった」
「訳がわからないですよ!?人間が精霊と合体してそんな姿になるって事がありえませんから!!」
(((よくぞ言ってくれた……!!)))
サーヴァント達の言葉を代弁してくれたジャンヌ・オルタに心の中から感謝した。
人間と精霊が何の儀式もなく肉体と魂が合体し、新たなカード……モンスターを創造する能力を持つ存在は滅多にいないだろう。
「まあ、その話は取りあえず後にしてくれ。今のうちにお前が消えないようにするからさ」
「どうやって……?私は聖杯で作り出されたジャンヌの偽物なのよ……?」
「奇跡を起こすだけさ。ジャンヌ、俺の手を握ってくれ」
「……わかったわ」
ジャンヌ・オルタは半信半疑でZEXALの手を握った。
するとジャンヌ・オルタの体が光の粒子となってフェイトナンバーズのカードとなり、黒い旗を構えるジャンヌ・オルタの絵が浮かんだ。
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