ナンバーズ190 新たなる切り札!ドラゴニック・ホープレイ!!
アトラス院から西の村に戻った遊馬達は次の目的を決めた。
徐々に獅子王との対決が近づいていき、遊戯はエジプト領に行くことを提案した。
エジプト領にいるオジマンディアスとニトクリスと話をつけて協力関係を結び、獅子王との最終決戦に挑むのだ。
遊馬達もそれに同意し、明日の朝にエジプト領に向かうこととなった。
本日も色々な事があったので、サーヴァント達は村人達と一緒に宴会を初めた。
食材と酒は藤太の宝具でどんどん湧いて出てくるのでエミヤが料理を作っていき、サーヴァント達の腹を満たしていく。
すると、マシュはいつの間にか遊馬とアストラルの姿が無いことに気付き、念の為にデュエル飯を用意して探しに出かけた。
「マシュ殿、私も一緒に探します」
「ありがとうございます、ベディヴィエールさん」
ベディヴィエールも同行し、遊馬とアストラルを探す。
村を隅々まで探したが遊馬とアストラルの姿が見えず、マシュはフェイトナンバーズの繋がりを頼りに見つけ出した。
遊馬とアストラルは村の外の人気のない場所で対峙していた。
その近くの岩陰には静謐のハサンが気配遮断の隠密行動スキルで隠れながら遊馬とアストラルを見ていた。
「静謐さん?」
「ここで何を……」
「っ!?マシュさん、ベディヴィエールさん。えっと、ユウマ様を見守っていました……」
遊馬にベタ惚れしている静謐のハサンは遊馬がいないのをいち早く気付いて探し出していた。
そして、遊馬とアストラルが何をしているのかと言うと……二人は珍しくデュエルをしていた。
「『ガガガガマジシャン』の効果で攻撃力4000となった『未来皇ホープ』でアストラルにダイレクトアタック!」
「甘いぞ、罠カードオープン!『エクシーズ・リボーン』!墓地から『希望皇ホープ』を復活し、エクシーズ・リボーンをホープのオーバーレイ・ユニットにする!」
「くっ!それなら未来皇ホープで希望皇ホープに攻撃!ホープ剣・ガガガガ・フューチャー・スラッシュ!」
「希望皇ホープの効果!オーバーレイ・ユニットを一つ使い、攻撃を無効にする!ムーン・バリア!」
未来皇ホープの攻撃と希望皇ホープの防御がぶつかり合い、激しい火花を散らす。
そして、二体のホープが互いを弾き飛ばして遊馬とアストラルの前にそれぞれ立つ。
「くっそー、もうちょいでいけると思ったんだけどな!」
「遊馬、この程度で私がやられるわけないだろう?」
「だったら何度だってぶつかってやるぜ!」
「その意気だ。来い、遊馬!」
「ああ!アストラル!!」
遊馬とアストラルは互いの力を高め合うようなデュエルをしており、真剣な様子にマシュ達も声をかけることは出来なかった。
しかし。
ぐぅ〜っ!
「うぐっ!?……は、腹減った……」
遊馬の腹の虫が盛大になり、静謐のハサンとマシュとベディヴィエールは思わずその場でずっこけてしまい、アストラルは苦笑を浮かべながらデュエルディスクを消した。
「遊馬、今日はここまでにしよう。夕食を食べずにずっとデュエルをやっていたからな」
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