ハーメルン
ガールズ&パンツァー+ボーイズ&ゾルダース
第14話『新教官登場です!』

『ガールズ&パンツァー+ボーイズ&ゾルダース』

第14話『新教官登場です!』










聖グロリアーナ女子学園と聖ブリティッシュ男子高校との練習試合は………

健闘したものの、大洗の負けとなってしまった………

敗北の悔しさを噛み締めたみほ達と弘樹達だったが………

それに落ち込んでいる暇も無く、次なる練習試合が、既に決められていたのだった。










大洗学園艦・大洗女子学園………

戦車格納庫前………

「わあ~、凄~い!」

「直ってるぅ~!」

格納庫前に並べられ、新品同様の輝きを放っている戦車達を見て、1年生チームからそう声が挙がる。

「いや~、真田さんの整備技術が凄くってさぁ。思いのほか捗ったよ」

「いやいや、君の方こそ、良い腕だ」

それを行った女子学園自動車部のリーダーであるナカジマと、男子校整備部の部長である敏郎がそう言い合う。

「コレでまた練習出来るね」

「次の練習試合までまた時間がありません。出来るだけ、根を詰めて練習しませんと」

みほがそう言うと、戦闘服姿の弘樹がそう言葉を続ける。

「それにしても………遅いですねぇ、教官達」

とそこで、優花里が未だに姿を見せない教官達にそう言葉を呟く。

「確かに………いつもは、蝶野教官は兎も角、最豪教官は授業の前にはもう着いていましたし………」

と、華がそう言った瞬間、迫信の携帯が鳴る。

「ハイ………コレはどうも………ハイ………何ですって?………それでは、今後は………ハイ………ハイ………そうですか………分かりました」

何かを真剣な様子で話し合っていたかと思うと、携帯を切る迫信。

「会長。誰からですか?」

「蝶野教官と最豪教官からだ」

逞巳が尋ねると、迫信はそう答える。

「教官達から? それで、何と?」

「うむ………戦車道・歩兵道の全国大会の審判に選ばれた為、我が学園艦の教官役をする事が出来なくなったそうだ」

「!? ええっ!?」

「何だとっ!?」

サラリとそう言う迫信に、逞巳と桃が驚きの声を挙げる。

「出来なくなったって………」

「全国大会で審判を勤める者が、何処か特定の高校の教官になっていて、審判との癒着を疑われない為の措置だそうだ」

「まあ、当然っちゃあ、当然だね」

柚子がオロオロとしていると、迫信はそう言葉を続け、杏も毎度の如く干し芋を齧りながらそう言う。

「何、心配は要らない。蝶野教官の同期で親友の方が代わりに教官役として赴任してくれるそうだ」

しかし、迫信が心配無いとそう言う。

「蝶野教官の同期の方が?」

「何でも、女だてらに歩兵道まで極めた変わり者らしい」

基本的に、戦車道は女子の武芸と完全に決まっているが、歩兵道は男性だけの武道と言うワケではなく、少数ながら女性の歩兵道者も存在している。

そう言った女性は、主に自衛官などの役職に就いている者、或いはそれを目指している者などが多い。

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