第一章:三年を斬る
「ハア、ハア、ハア。」
森の中を必死で走る女性。彼女は赤いリボンの付いたヘッドホンを付けており、左腕の指は全てなくなっている。先程の敵の攻撃で帝具もろとも切断されてしまったのである。彼女の名はチェルシー、ナイトレイドの新メンバーである。暗殺者としては一流で、アカメと同じくらい多くの任務を成功させてきた手練れである。彼女の帝具はガイアファンデーション、他人や動物等、様々なモノに変身できる能力を持つ。 大きさや性別、種別などは問わない為、隠密活動に非常に役立ち、相手に警戒させずに近づき仕留めることも可能。彼女はこれを利用し、ターゲットに接近し、針を対象の首に刺すという戦法で暗殺していた。ただし、あくまで変身するだけで身体能力は使用者に準拠する為、戦闘力が上がったりはしない。なので、彼女の戦闘能力はほぼゼロなのである。
「くっ、まさか半分人間やめてるなんて・・・・・・・・。」
森を抜けると彼女は小さな洞窟に行き当たる。
「ハア、ハア、洞窟?」
するとチェルシーは洞窟から何か不思議な力を感じた。例えるなら、どんな願いも叶えてくれそうなそんな力である。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
チェルシーは、洞窟の中に入っていった。中には大きな岩や石ころが大量に転がってあるが、それでも彼女はそんな険しい道をなんとか進んでいく。しばらくすると何かに足をぶつける。
「これは・・・・・・・・・・・?」
それは車一台分くらいある大きなカンズメであった。
その頃、カンズメの中では、
「のび太くん!!」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「起きろ、のび太くん!朝だぞ!」
「うるさいな・・・・・・もう少し寝かせてくれよ。」
「のび太くん、今日がなんの日か忘れたの?」
「ん?あっ、そうか!今日だったけ!」
のび太は布団の中から飛び出し、急いで着替えを始める。
「早いねえ。三年もあっという間だったね・・・。」
カレンダーを見ながらドラえもんは静かに囁く。のび太は朝食を食べ終わると、ドラえもんの方を向く。
「さっ、最後のおさらいだ。まず、テレキネシス!」
三年間の成果を確認するのび太とドラえもん。
その頃、外では
コンコン
チェルシーはカンズメを叩いたり、蹴ったりしてみるが、何も起きない。すると突然、
パアン
チェルシーは背後から撃たれ、大量の血を吐く。
「あ・・・・・・・・・・・・・。」
彼女はそのまま仰向けの状態で倒れる。
「ああ・・・・そっか。報いを受けるのは私の方だったか・・・・・・・。」
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