第四章:侵入を斬る
公開処刑当日。
「助けに来ると思うかナイトレイドは。」
「ナジェンダの甘さからすると十分ありえる。」
十字架にはりつけられているマインを眺めながら会話をする半日の処刑担当人、エスデスとブドー。どちらも帝都では最強最悪と呼ばれている将軍である。
「この隙に宮殿を襲われる確率の方が遥かに高いと思うが?」
「それは大丈夫だろ。今、宮殿には・・・・・。」
「フッ、たしかに。」
「まあ我慢してしばらくここにいてくれ。」
「この見世物は私とお前の脅威を知らしめるのが目的・・・・・だそうだからな。」
「大臣の考えそうなことだな。」
バッ
『「!?」』
いきなり背後に気配を感じ、振り向く。
「アカメ・・・・!」
アカメの不意打ちをなんとか剣で受け止めるエスデス。
ガチン
群青色の髪に角を生やした男は、棒状の武器でブドーとぶつかり合う。
「さあっ、目の前の敵を駆逐しろ!!スサノオ!!」
「わかった。」
ナジエンダの指示に対して無表情に返事をする。
「ナイトレイドか?いつの間に・・・・・。」
「どうやってここに侵入したというのだ。」
いきなりの展開に動揺する将軍たち。
『「忘れ物送り届け機さまさまだな・・・・・。」』
ナイトレイドメンバーは一斉に呟く。
「バカ、なんで来たのよ!!」
「助けに来てやったのに何その言い方。」
マインの発言に笑いながら文句言うレオーネ。
「仲間を救いに来たか、ナイトレイド!」
ブドーがスサノオから距離をとると、雷撃を放つ。
「いくぞ!!」
「ああ。」
「分かった!」
「マインは返してもらうぞ!!」
アカメたちが処刑場で暴れている頃、宮殿では・・・・・・・・・・
「ここは通さない!」
バン、バン、バン!!
楽々宮殿に忍び込めたのび太たち。今も兵士たちをドラえもんが秘密道具のショックガンで気絶させる。兵士たちの攻撃は全てのび太のテレキネシスで無効にする。
「広いな、迷子になりそう・・・・・。」
さき程から階段を上がったり、下がったり、さすがののび太たちもクタクタである。
ゴン!!
「いたっ。」
「大丈夫、のび太くん?」
いきなり曲がった角で誰かにぶつかる。
「すいません、急いでるもので。」
こんな時でもぶつかった人に謝る正直な人、野比のび太。
「のび太!?ドラえもん!?」
突然懐かしい声がした。
「えっ?」
顔を上げると、そこには見知った顔があった。整ったあどけない顔立ち、綺麗な花の髪飾り、そして黒髪。この星での最初の友達。
「サヨちゃん、どうしてここに!?」
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