第017話:”銀河駆落伝説 あるいはとある偉業”
気づかれぬように撤退戦を始めようとするヤンの思考を読み取り、先回りして思考的半包囲を展開し撤退路を封鎖。
手を握られ、自分の匂いに論理的思考が融解/散乱し始める頃合を見計らい、後の某宇宙猪が感嘆するような非物理的ランスチャージを敢行。
ついにヤンの強固な精神防壁を突き破り、正常な判断を砕き押し流してしまったのだ。
そう、アンネローゼ・ミューゼルは別の世界線の弟でさえも成し得なかった”ヤンに勝利する”という偉業を、無自覚に成し遂げてしまったのだ!!
銀河の歴史には残らない類の勝利ではあるが。
だが、ここで一つだけ明言しておかねばならない。
あるいはヤンにとって”不吉で不穏な予言”ともなる言葉を。
アンネローゼはヤンに勝利した”最初の一人”であっても、”最後の一人”ではないということを……
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