ハーメルン
ジャパリパーク召喚 導かれしフレンズたち
こうざん②


「わぁ~!すごーい!」

「本当、良い景色ね~」

「そうですね!風も気持ち良いです!」

柚崎とかばんは空から見る壮大な眺めを堪能していた。最初こそ空を飛ぶ事に抵抗を感じていた2人だったが、今ではそんな感覚も消え失せていた。

「そういえば、貴女たちは何処から来たの?」

トキが2人に聞いてくる。

「はい、僕たちは”さばんなちほー”から来ました」

「へぇ、ちょっと離れているわね。これから何処へ行くつもりなの?」

「はい、図書館へ行くところなんです」

「…」

かばんとトキのやり取りを見る柚崎。彼女は自分たちが日本からやって来た事を伝えようとしたが、おそらく言っても分からないと思った為やめる。

「おーーい!!」

「ん?」

その時何処からか声が聞こえてくる。岩山を見ると、其処には此方に手を振るサーバルの姿が。どうやらあっという間に追いついたらしい。

「サーバルちゃん!大丈夫ー!?」

かばんがサーバルに聞こえる様に大きな声で叫ぶ。

「大丈夫だよ!でも少し時間が掛かるから、先に山頂に行ってて!」

「分かった!サーバルちゃんも無理しないでね!」

「うんっ!かばんちゃんたちもね!」

サーバルの姿がみるみるうちに小さくなっていった。

「サーバルちゃん…大丈夫かな?」

サーバルの身を案じるかばん。何せ彼女は命綱なしでロッククライミングしているのだ。心配するのも無理はない。

「ねぇ、貴女かばんって言ったけ?あの子とはどんな関係なの?」

今までずっと黙ったまま柚崎を運んでいたコウがかばんに話し掛ける。

「はいっ、サーバルちゃんとはさばんなちほーで出会って、図書館まで一緒に付いて来てくれる事になったんです。ユザキさんたちとも其処で出会って、行き先が同じという事で一緒に行く事になったんです」

かばんはトキとコウにサーバルたちとの出会いについて話す。

「麓でも2人のやり取りを見ていたけど…貴方たちって随分仲良しね。まるで初対面って感じじゃないみたい」

「……」

コウのこの台詞に、かばんは急に黙り込む。

「どうしたの、かばんちゃん?」

「…はい。実は僕、何故かサーバルちゃんとは初めて会った気がしないんです」

「初めて会った気がしない…?」

柚崎は目を瞬かせる。

「はい。ずっと昔に、サーバルちゃんと会ったような気がするんです。おかしいですよね?僕、サーバルちゃんとは昨日出会ったばかりなのに…一緒に居るとすごく懐かしい気分になるんです」

(…そういえばサーバルちゃんも言っていたわね。かばんちゃんとは初めて会った気がしないって…)

柚崎は浮き橋でのサーバルとの会話を思い出す。彼女もまたかばんを見て懐かしいと言っていた。実は2人は幼い頃に一度会っていたのだろうか?それなら記憶が曖昧なのも一応は説明がつく。

「あと…実はもう一人います。サーバルちゃんと同じ、そんな気がする人がもう一人」

「もう一人いるの?それって誰?」

柚崎が尋ねると、かばんは彼女の顔をじっと見つめる。

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