彼女はそうやって愛を抱く腕を失った
舞台袖からヤジを投げる事しかできない身としては歯がゆくも、物語の続きを楽しみにしているのは否めない。とはいえ、
今夜はこれまでだろう。
炎の中、腐敗していく両腕を引きずりながら出口という光を目指して歩き出すオリヴィエの姿を眺めながらゆっくりと目を閉じた。漸く通信が回復したようで、現代からの声が聞こえるのと同時に電子音が響く。ダイブ終了と共に消えて行く世界の感触に身を委ねつつ、
現代へと帰還する。
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