20:昇格×降格 後編
「ホンマか!? その場しのぎのウソやないやろな!?」
「誓う、誓う。『6』の数字を引いたら即キャンセルする・・・これでいいか?」
神々にウソは通じない、ロキには俺の言ったことが本当だとわかったはずだ
「うう、まぁ分かったならええねん、一応このことはフィン達にも伝えとくで」
「頼むわ」
俺が『6』の能力を使わないと誓ったことでロキも落ち着きを取り戻してくれたようだ
「あ、そやカイト、もう一個、伝えなあかんことがあったわ」
「まだ、あんのかよ」
ロキがポケットから何やら紙を取り出してこちらに渡してくる
ざわ ざわ
ざわ ざわ
ざわ ざわ
紙にはたくさんの「0」が並んでいた、何故だろう心が ざわざわ する
「・・・ロキサマ・・・コレハ・・・ナンデショウカ」
「カイトの入院費に加えて怪我に使うた高級回復薬や万能薬だけやのうて万能薬入り点滴とか諸々の諸経費やな」
「・・・自費?」
「自費や、これでも結構な額をファミリアが負担しての額やで?」
ファミリアでも負担してもらってコレ?
「慈悲は?」
「ないなぁ」
「・・・・・・」
この後にロキは頑張り~と軽く言って帰って行った
当然ながらロキが帰ったあとも俺の気は決して休まることがなく、ぐ~にゃ~という音と共に世界がねじ曲がっていく感覚に朝まで襲われ続けた
オラリオに来て半年
借金返済生活スタートのようです。
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