04:剣姫×殺芋
〇7年X月気づいた日
ここ最近、体の調子がすごい良い
やはりじゃが丸くんはすごい
しかも先日、最高にハイなじゃが丸くんを売っている露店を見つけた
いくら食べても飽きない
ここのじゃが丸くんを食べるために最近は朝日が昇る前からダンジョンに潜り、昼過ぎには探索を終えるようにしている
フィン達からは今のような生活サイクルを続けるように言われた
早く強くなりたいけど、じゃが丸くんがないと私は弱体化するようになってしまったようだからしかたない、しかたないったらしかたない。
〇7年X月ふぃーばー日
ああ、なんてことだろう
ここのじゃが丸くんはおいしい
だからしかたないのかもしれない
でも急いでダンジョンから戻ってきたのに今日の分がぜんぶ売り切れだなんて、神はわたしを見捨てたのかもしれない
帰ったらロキをとりあえず絞めよう
そう思っていたら、わたしより少し年上でいつも至高のじゃが丸くんを調理している男の子がわざわざ材料を買って作ってくれるとのことだ
しかもわたしが買った材料の分だけじゃが丸くんを作ってくれると言ってくれた
おお、神はわたしを見捨てたりしてはいなかった
ロキに今度すこしやさしくしてあげようと思えた。
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《side:ロキ》
〇6年X月黒潮日
うちは女神ロキ、泣く子も黙る天界の奇術師や!
天界はヒマでヒマでしょうがないからあちこちに喧嘩ふっかけて暴れ回ってたんやけど、いやー地上は楽しいことも一杯、かわいい子供達も一杯と、まるで果てまで続く豪華料理のフルコースが並ぶかのようで飽きることがなくてもう最高や!
でもなー、最近ちょーっと悩み事があんねん
うちファミリアの中でも特にお気に入りの子にアイズって子がおるんやけど、
この子は自分の限界超えてもダンジョンに潜ってモンスターと闘い続けて、今までも何度も死にかけたりしてるんよ
最近は更にひどくなってきてんねん
ダンジョンに言って傷だらけになって帰ってきて、風呂と飯食って寝たと思ったら次の日の午前中から夜までダンジョンに潜りっぱなし
こんな生活が長く続くはずない、遠くない未来に必ずどこかで折れる
巷じゃそんなアイズの姿を見て、「人形姫」や「戦姫」なんて読んでる奴もおるらしい
うちのかわいいアイズをそう読んだ奴は絶対にとっちめたるけどな
でもそう呼ばれてもしかたないと思えてしまう程に今のアイズは危うい
フィンとリヴェリアとガレスに相談してどないかせんといかんなー
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