09:面接×異常
は?
いや確かに【ジャンプの海賊印】や【英雄達の星の下】は発現したばかりだけど念能力は最近じゃなくて6年前に自力で目覚めてましたけど何か?
村でのことなどを掻い摘まんで説明する
「はぁ!?スキルを自力で発現させたやて!?」
ロキだけでなく幹部3人の視線が厳しいものに変わる
・・・え、なんかマズった?
「それ、ホンマか?」
誓って本当なんだけど
「・・・マジみたいやな」
信じるの早すぎないか?
あ、そうか人は神に嘘がつけないんだっけか、最強の嘘発見器だな
そう思っているとあまり発言のなかった副団長のリヴェリアが信じられないといった風にしてロキに問いただす
「ロキよ、そんなことがありえるのか? 魔法種族が弱くとも恩恵なしで魔法を使用できるのは割と有名な話だが、ヒューマンが自力でスキルに目覚めたなどとエルフの国の書物ですら見たことも聞いたこともないぞ」
「・・・かなり前の話になるけど前例は確かにあるで、ホンッットにかなり昔の話になるんやけどな」
なんだ前例がいるんじゃん、でもこの3人が知らない位って事はかなり珍しいんだろうな
「ハァ~~~~、とりあえずカイトは先に部屋に行って・・・ってそういやカイトの部屋どこになったんやっけ」
「カイトならラウルと同室にしといたぞ、あやつは儂との模擬戦の審判役もやっとたから無用な諍いもないと思ってな」
ああ、あの地味な少年か、少ししか言葉を交わしてないけど善良であるとわかる少年だった、歳の離れたおっさんとかより100倍ましだ。
「ラウルならまだ庭で訓練中のはずじゃから部屋に案内してもらえ、ここから庭までの道はわかるか?」
それはさすがにわかる・・・と思う。
「じゃあ、皆へのカイトのお披露目は夕食のときに僕の方から行うとしよう、食堂へはラウルと一緒に来ると良い、初めての人は高確率で迷っちゃうからね」
りょーかいです団長閣下
「フィンでいいよ」
了解フィン
「変な語尾みたいになってるぞ、ついでに私もリヴェリアでかまわない、これからよろしくなカイト」
了解、リヴェリア
「ちなみに儂は―――」
おっさんはおっさんでよろしく
「おい、儂だけ扱いがおかしくないか!?」
今更、呼び方変えるのも変だからいいじゃん
あ、そうだ夕食時に紹介されるときに関してお願いがあるんだけどいいかな?
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《side:ガレス》
カイトが出て行った後、それぞれが色々な意味を含んだため息をつく
「・・・それにしても、自分のファミリーネームは秘密にして欲しいとは珍しい頼みをする奴じゃな」
カイトが部屋を退室する前に妙なことを頼んできた、普通はそんなことはせん、むしろ家族がおるならその名声が届くことを誇りにするものだ
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