異世界オルガ9
「マクギリスじゃねぇか……」
ヴァアアアアアア!!パン!パン!パン!
俺はリオン・ブリッツを名乗るマクギリスに向けて銃を発砲するが、その銃弾はどこからか飛んできたカードによって防がれる。
「君の相手は私ではない」
「は?」
マクギリスがそう言うと、カードが飛んできた木の陰から隠れていた男がその姿を現す。
レディース エーン ジェントルメーン!
「俺の名前は榊遊矢!」
榊遊矢と名乗った赤と緑のまるでトマトのような色をした奇抜な髪型の少年は、カードを媒体にして、ドラゴンを召喚する。
「【吹き荒ぶ次元に垣間見る新たな力!今再び超越せよ!『覇王烈竜 オッドアイズ・レイジングドラゴン』!】」
「何っ!?」
「あれは……?」
冬夜もこんな魔物は始めて見るといった様子で驚愕している。そんな中アルマは……。
「カッコいいー!」
と叫んでいた。「カッコいいー!」じゃねぇよ……。
とにかく、このパッと出の意味わからん奴に手間取る訳にはいかねぇ……。
俺はユミナにこう声をかける。
「ユミナ!たしかお前は召喚魔物が使えたよな!」
「……はい。私の契約している魔物はシルバーウルフですけど」
「そいつを一匹、貸してくれ!」
「いいですけど……何に使うんです?」
「とりあえず、召喚してくれや」
「わかりました。【闇よ来たれ、我が求むは誇り高き銀狼 シルバーウルフ】!」
ユミナが銀狼を一匹召喚し、その銀狼がオッドアイズ・レイジングドラゴンと対峙する。
……よし、準備完了だ!
「俺は、場の銀狼と手札のミカを融合!【自在に形を変える神秘の渦よ、闇に蠢く亡霊を包み込み、今ひとつとなりて、新たな王を生み出さん!融合召喚!生誕する!『Lv8 ガンダム・バルバトスルプスレクス』!】」
「銀狼を融合し、狼の王を生み出したか」
マクギリスの言う通り、俺は自身の限界の魔力とユミナの銀狼を触媒にして、『Lv7 ガンダム・バルバトスルプス』を『Lv8 ガンダム・バルバトスルプスレクス』へと昇華させたのだ。
「どうすればいい、オルガ」
「……潰せ」
「うわぁ~~~~!!」
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