第1話 打ち上げろ!グレイモン爆誕!
ある土曜日の朝
花火「ん?んーー!もう朝かー」
茶髪で17歳で高校2年生の少年一木花火(いちきはなび)はゆっくりとベッドから起きると軽く背筋を伸ばす、その後すぐに朝食の準備に取り掛かる。
花火「めんどくせーから今日も目玉焼きだけでいいやー」
花火はめんどくさそうにしながらもしっかりと綺麗な目玉焼きを作った。
花火「よーし!できたぞー!まだ熱いし冷めるまでの間に新聞でも取りに行くか。」
花火は自分の叔母と二階建ての一軒家に住んでいる。そんな花火が新聞を取るためドアを開けると一人の少女が待ちかまえていた。
菜々子「遅〜い、また朝食作ってたの?」
花火「よ〜菜々子おはよ〜」
この少女 空野菜々子(そらのななこ)
同じ17歳の高校2年生 花火の幼馴染にして良き友である。
菜々子「約束覚えてる?」
花火「約束?」
花火は全く知らない顔をする。
菜々子「あーもうやっぱり❗️忘れてると思ったーーー!
今日は二人で遊園地に行く約束したじゃん!」
花火「あーそういえばそんな約束したなー、わかったよ!直ぐに準備すっからよ!」
花火はそう言いながら郵便受けの中を確認すると
花火「ん?なんだこれ?」
中には新聞やチラシと一緒に八角形でオレンジ色をした見たことのない機械と赤色の箱が置いてあった。
菜々子「どうしたの?」
花火「いやなんか郵便受けに変なもの置かれてんだけど
お前これ知ってる?」
花火が菜々子に見せる。
菜々子「いや〜知らないな〜万歩計かな?」
花火「にしてもどこのボタン押してもうんともすんとも言わないんだよなー。」
花火はたくさんある機械のボタンを押してみるがどれも反応しない。
菜々子「そっちの赤い箱は?」
花火「さあ?なんだろ?宛先もないしすごく怪しいんだけど。」
菜々子「開けてみよーよ!」
花火「え!?今?まぁいいや。」
花火がおそるおそるゆっくりと箱のふたを開けてみると
花火「ん?これは、バトスピカード?」
箱の中には20枚近くのバトルスピリッツカードがはいっていた。バトルスピリッツとは通称「バトスピ」の名で知られているカードゲームである。このカードゲームは世界中で流行しており今や野球やサッカーと並ぶ娯楽またはスポーツのようなものと化していた花火と菜々子もバトスピは子どもの頃からずっとやっている。
菜々子「すごい!こんなカード見たことないよ!」
花火「おお!カッケー!!このカード達気にいったぜ!
菜々子ごめんもうちょっと待ってて俺このカード達でデッキ組んでから準備するわ!」
菜々子「ええ〜!なんで?そうなるの?後からでいいでしょ!?」
花火「家上がってていいからさー!聖子さんの分の目玉焼き食ってていいからさ〜」
菜々子「んーーまぁいいよ。待っとく!どうせ話し聞かないし!」
見たことのないカード達に感銘を受けた花火はその後悪いと一言だけ言って菜々子に謝ると直ぐにデッキ作りと出掛ける支度をした。ちなみに聖子とは彼の叔母である。
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