ハーメルン
チート染みた力を持っているけど母音ーッンしか発せられない
あいいぅうおんあ あおううあい☆いいいお


「私も知らない魔法だ。だが、BS魔法だと言われれば納得も行く。特尉の見立てでは彼は精神干渉系魔法のBS魔法師。『視線を外す』だけしかできない方が不自然だとは思わないか? そう、例えば――『相手の心を操る』という、如何にも超能力者(ESP)のような。
 それならば、あの三高の選手が『自身の魔法も解除せずに、自身へ魔法を向けた』などという馬鹿げた事態にも納得が行くだろう」

「……全て、憶測の域を出ません」

「そう睨むな、藤林少尉。少尉の言う通り、全て憶測だ。それに、この試合は九島閣下も見ている。彼が本当に間者(スパイ)なら、そう簡単に手の内を……それも高校生の戦い(こんな場)で晒すとも思えんからな。
 本来の目的は私達や九島閣下に『そう思わせる事』かもしれん。
 いやはや、彼くらいしか見るべき選手はいないと思っていたが、中々に楽しいじゃないか。これなら来年も来たくなるというものだ」

「あくまで、彼が『普通の少年』ではないと?」

「逆に問うが、私や藤林、九島閣下だけでなく、特尉の眼まで欺ける魔法を持った者が『普通の少年』だと?
 流石にそれは、世界の終末を感じるがね」

「ですが、証拠がありません」

「やけに肩を持つな、藤林。何か気に入る点でもあったか?」

「いえ……ただ、罪もない少年が少佐の実験に付き合わされかねない事を憂えているだけです」

「……私はそこまで人格破綻者ではないつもりだがね?」

「そうですか。それなら、安心ですね」

「……」

「……」



*

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