11知ってると思っている相手のことも実は結構知らないもの
「第一問。ルルーシュのスリーサイズは?」
その内容に思わず頭を目の前にある机に強打する。
涙目になって周りを見ればルルーシュとシャーリーも似たようなことになっていた……というか
「「「ちょっと待てーーーー!!!」」」
カレン・ルルーシュ・シャーリーの叫びが見事なシンフォニーを奏でた。
「え?何か?」
司会の熊が如何にも不思議だという感じを出して頭を傾けている。その仕草に可愛いという人もいたが、中身の本性は可愛いという概念と反対側にいる人間である。
「何がじゃないで……ないと思うんですけど。そ、そのルルーシュ君のスリーサイズ何て分かるわけありませんし」
「そ、そーだよ!分かるわけないじゃん!」
「その通りだ!俺ですら知らない情報だ!答えがないものをクイズにして良いわけないだろ!」
三人の叫びは最もである。しかし
ピンポーン
え?という顔をした三人は、その発信源を目で追うとニーナが眼鏡を光らせていた。
そして……
「上から90・70・86です!」
「ニーナ選手大正解!三つともピタリ賞なので五ポイント獲得!」
「流石ですね。大穴の選手だけあります。さて、次のクイズは」
「「「いや、ちょっと待てーーー!!!」」」
「さっきから何なんですか、あなた方は。妨害ですか?」
「妨害でも何でもない!何なんだ、その数字は!何でお前らは正解を知ってるんだ!」
「ていうか、おかしいと思うんですけど!?何その具体的な数字!?怖いから聞きたくないんだけど、何でニーナはそんなこと知ってるの!?」
「いやん、聞かないでよ恥ずかしい」
「もうキャラブレブレじゃない!もう原作見てる人だってあんたが誰か分かんないわよ!」
「妄想という名の想像力は無敵なのよ……」
「お前は俺を脳内でどんな姿にしてるんだ!?」
「はい。クイズ中は静かに。常識ですよ?」
「常識を宇宙の彼方に放り投げてるお前に言われたくない!!!」
「ちなみに、こちらが答えを知っているのは屋敷に忍び込んでルルーシュに気付かれないようにサイズを測ったからです。さあ、これで良いですか?」
「「「常識どころか、普通に犯罪行為じゃねぇか!!誰かあいつを捕まえろーーー!!!」」」
「会長権限で許可したから無罪です。さあ、第二問はこれだ!」
「俺のプライバシーはどこへ!?」
この第一問のクイズで、ルルーシュ・シャーリー・カレンの三人は否応なく悟った。
(((このクイズこれから先も絶対に普通じゃない……)))
まあ、ぶっちゃけ今更ではあるのだが
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