ハーメルン
とある海賊の奇妙な冒険記
主人公日記 五ページ目

 ■月○日

 メアリーから服を貰った。
 見慣れないデザインで、前世の学ランに似た服だった。あと帽子も貰った。結構しっくり来る。この世界はこういう服もあるのか。
 気に入ったのでありがとうとお礼を言うと、デレ来たー! といつものように訳の分からない言葉を叫んでいた。

 それと、海賊旗のデザインも見せて貰った。オレが今日貰った帽子を被った髑髏の後ろに十字架が描かれていた。素直にカッコいいと思った。
 褒めたら調子乗るから言わなかったけど。


 ■月△日

 親父が島を出てシャンクスの所へ向かった。
 もう教える事はないと言って、寂し気に……しかし満足した顔で言った。
 思えば、親父には男手一つでここまで育ててもらった。色々とだらしない所もあったけど、あの人がオレの父親で良かったと思う。
 見送る時、オレはちゃんと今まで通りで居られただろうか。……追い付かないといけない人が増えたな。

 そう言えば、出航するなら慎重にしろと言われた。何でも、これからしばらく東の海が荒れるから、と。どういう意味なのだろうか。


 ■月□日

 前々から分かっていた事だけど……親父は海賊だった。本人は驚かせるために黙っていたみたいだけど。今思えば、そのために新聞を取らせなかったのだろう。
 早速やらかしたみたいで、海軍と戦った後そのまま偉大なる航路(グランドライン)に入ったらしい。政府は二十数年ぶりに復活した最悪の海賊を絶対に捕まえると言っていた。
 親父、世界政府に凄く警戒されているじゃねーか。……まぁ、手配書のあり得ない額から察するに、想像もできないことをしたんだろうな。
 もしかしてその事を言いたくないから黙っていた……? いや、あの親父にそれはないか。

 さて、オレたちも準備でき次第出発だ。
 それまで修行のおさらいをしよう。


 ■月◇日

 今日、妙な奴らが来た。たしか、サイファーポールだったか?
 いきなりこの島にやって来たかと思うと、親父の事を聞いて来た。
 オレが質問に答えるといきなり指を突き出して攻撃して来た。確か、メアリーがガキの頃に叫んでいた『シガン』って奴だ。他にも妙な技を使っていた。
 とりあえず殴って気絶させて、オーラと覇気を使って全員投げ飛ばしておいた。運が良ければ何処かの島で救助されているだろう。

 ただ、メアリーが凄く怖がっていたから予定を早めて出発することにした。
 森の動物たちにも伝えておかないとな。


 ■月▽日

 島を出た。森の動物たちが別れを惜しんでくれていた。アイツらは強いから生きていけるだろう。

 メアリーと相談した結果、まずは船を探す事にした。
 改造しているとはいえ、流石に小舟で行けるほど偉大なる航路(グランドライン)は甘くない。船を売っている場所を見つけて買わないと。
 それと、仲間も見つけないとな。


 ■月&日

 メアリーにどんな星の元で生まれたの? と言われた。意味が分からん。

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