halo world
というところから導き出した結論は『僕はなぜか銀髪青目の美少女になってしまった』といったところだ。わけがわからない。
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さて、現実を受け入れるのはまだ時間がかかりそうだけど、時間は待ってくれない。呆然としている間にも時間は12時だ。おなかもすくし、対策をする…何を対策するのかまったく予想ができないが、そういう時間がどんどん減ってくる。
さっきから考えているのは『昨日何かやったっけ?』だ。こういうことが起こるときは、小説とかでは何かをしていたということが多い。だが、僕は特になにもやっていない。毎日のルーチンワークのゲームをやって寝たぐらいだ。
だが、考えられるのはそのぐらいだろうか?何か手掛かりがないだろうか?そういう期待を込めてまずは花騎士を起動させてみる。秘書はクロユリだ。だが、特に何もなし。ログインアイテムがもらえたぐらいだ。
次に起動したのは艦隊これくしょん。秘書として響(ヴェールヌイ)を置いている。のだが、特に何もなし。いつもの『ひび…Верныйだ。信頼できると言う意味の名なんだ』というログインの台詞を聞いただけで、特に何もなかった。…手掛かりは何もなかった。
だが、響を見てちょっと思ったことがある。銀髪青目。美少女。これに当てはまるのって僕の中では、艦隊これくしょんの響、もしくはヴェールヌイぐらいしかない。
つまりこの状況は、現実世界で響になれたということでは?いや、僕、疲れているな。そんなことあるわけない。
◆
僕は今日の出来事で、本当に疲れているんだと思う。
艦隊これくしょんの響になった。そんな妄想を15時ぐらいまで続けているぐらいには疲れている。いや、本当は大の大人の男が部屋で引きこもっているだけなんだ、と思いたいが、鏡に映るのは相も変わらず美少女だ。さて、そして僕が自分で疲れているなと思っているのは、風呂に水を貯めているからだ。別に15時から風呂に入ろうというわけではない。もし、艦隊これくしょんの響なら、水の上に立てるだろう?という安易な考えだ。笑えるね。
ということで、貯まった風呂の水の上に恐る恐る足をつける。すると、簡単に…水の上に立てた。え、この体は冗談じゃなくて響?というか僕、人間じゃなくなっているって事?
ええと、うん。今日は寝ることとしよう。明日になれば戻っているかもしれないし。
戻っていなかったら、仕方ない。また何か考えよう。
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