work a talk(3)
◇
『こちらおしぼりでございます』
「ありがっ…」
店員さんの指が俺の指に触れる。その瞬間、味わったことのない感触が手を突き抜けた。すべすべで、そして餅のように吸い付く指。思わず店員さんの顔を見てみると、銀髪青目のツインテールの美少女だ。
うん、なるほど、このお店の口コミがここ2日で一気に増えている理由が分かった。この子のせいだ。
実際に俺がネットで見た口コミは『コーヒーが絶品』『サンドイッチが美味しい』そして、『店員さんの応対が良い』というものだった。なるほど敷居をまたいでみればまさにその通りといったところだ。
実際にコーヒーは美味しいし、サンドイッチはパンと具のバランスが絶妙だ。そして加えてマスターと呼ばれている店長の所作は落ち着いているし、ホールを任されているツインテールの女の子の動きや気配りは見ているこちらが気持ちよくなるものだ。
うん、機会があったらまたこの喫茶店に来ようと思う。
[9]前 [1]次話 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:3/3
[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク