第7話 新たなる創造
オル「んっんん……ここ…は?」
オルビスは目覚めるとそこは何もない真っ暗な世界にいた。自分が見てきた紅の空や住まいの城もない。ただ闇しか広がらない世界に。
オル「…ここが……死後の世界…なのかな……?当然
だよね………知らなかったとはいえ私は皆に
酷い事をしてきたんだもん」
知らなかったとはいえかつて自分がやってきた咎は生きとし生きる物に地獄のような餓えを与え本当に罪のある者達を逆に裕福にしてきた罪。それはもう取り返しのつかない事だ。
オル「ベルフェゴールさんともっとお話をしたか
ったな………」
オルビスはただ残念そうにそう呟いた時だった。
? 「おい」
背後から突然声がしだした。その声はオルビスにとって知っている者の声だった。オルビスは後ろを振り向く。そこにいたのは、
ベル「よっ…オルビス……」
そう先程自分を介錯したベルフェゴールがそこに立っていたのだ。
オル「何で…何でベルフェゴールさんが……」
オルビスは嬉しかった。ただ話せる友が目の前にいたことにそして分からなかった。何故死んだであろう自分の目の前にベルフェゴールがいるのかと、
オル「ここは死後の世界なんだよね?」
オルビスの言葉を聞いたベルフェゴールは結構ムカつく顔をして、
ベル「お前はバカか?ここが死後の世界な訳ねぇ
だろ?」
オル「えっ?」
ベル「話してやるよお前が眠った後に起きた事を
全部な………」
ベルフェゴールはオルビスに語り始めた。この状態が起きる前に何があったのかを。
ジャキン!!
ベルフェゴールはオルビスへと大鎌を降り下ろしたがオルビスにはその大鎌が当たることはなかった。何故ならベルフェゴールはわざと外したのだからだ。
ルシ「あらベルフェゴール貴方その子生かすの?」
ベル「まぁな‥‥こいつ中々面白しな♪」
ベルフェゴールはオルビスに興味を示す対象だ。殺すなどもっての他だ。
ルシ「あら珍しい貴方が笑うなんて………」
ベル「うっせぇ!………………うっぷ!」
ルシ「はぁ~…はいビニール袋……」
ベル「すっすまな……オロロロロロロロロロロ!!」
ルシファーから即座にビニール袋を貰うとすぐに拡げて口からゲロる。
ルシ「まったく流石は七つの大罪最弱の体力の持ち
主ねあれぐらいでゲロるとかね………」
ベル「うっせ……うっオロロロロロロロロロロ!」
物凄いぐらいの弱点が存在する。それは持久戦があまり得意じゃないことだ。能力で体の体感時間を遅くはしているが1回でもそれを解けばたちまち気持ち悪くなってゲロってしまうのだ。
ルシ「気が済むまで吐いたかしら?」
ベル「あぁ…何とか……」
ルシ「本当にグロッキーになったわね……」
ベルフェゴールは瓦礫の中にそっと汚物を捨てる。するとルシファーが開けた天井の穴からサタン、レビィアタン、マモンが飛来する。
サタ「よぉ~ってまた吐いたのか?」
レビ「あちゃ~………」
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