ハーメルン
あの日の戦友たちは今敵となる
回想 3

それからというものの、社長との話し合いにより、俺の亡国入りが決定しその事について話をしている。


「ほう、タイムスリップとな。なるほどそれなら合点がいく。ISに乗れること、亡国機業を知っていること。なるほどなるほど、やはりこの世界は面白いな!」


そう、話したのだ。ボスには話してもいいと思った、まあ亡国内での信用問題にもかかわるからな、仕方がない。


「はい、そして俺は… PROJECT ORIMURA によって作られた人間を超えた…いや、人間の形をした化け物です」


長くなるから割愛させてくれ…


「君は自分の正体を知っていたのかね。PROJECT ORIMURA …織斑千冬のみが成功例だと思っていたが…別の個体が残っていたか…おっとすまない。ふむ、スコールとオータムか…ならばその部隊はモノクロームアバターだろう。最近作った部隊だったが、そうかそこまで強かったか…」


「はい、正直言って奇跡が重なったおかげで全員生きていたと思います。自分のことについては以上です。それと重ねてなんですが、織斑マドカについては…」


マドカとはなんとかして和解したい。ていうか俺妹欲しかったし…


「ああ、ここにいるよ。そうだな…よし!君をモノクロームアバター所属にしようではないか!そうすればコミュニケーションも取りやすいだろう!」


昨日の敵は今日の友ってか、いや、昨日じゃなくて2年後か。


「ならば話は早い!さっそく書類を作ろう。コードネームはSでいいな?サマーの」


「あ、はい大丈夫です…」


嵐のような人だなぁ。ただ問題は、俺がまだ中学生だということだ。ISの操縦はどうとでもなるが、あまり目立った動きをするとバレる可能性がある。


「ああその辺は大丈夫だ。任務は訓練をしてからだからまだ先だ、ここに来る口実ならバイトとでも言えばいい。給料も出す。」


「そ、そうですか。ありがとうございます…」


ナチュラルに心読んでこないでもらえませんかねぇ…いやまあ早く進むから良いけど…


「連絡先を教えてくれ。準備が整い次第また報告する。」


「はい。何から何まで本当にありがとうございました!」


そして俺は家に帰った。やはり今日も千冬姉は帰って来ていない。全寮制のIS学園の寮長なのだから仕方ないと言えば仕方ないが…
連絡ぐらいしたって良いと思う。まあ今の状況を知られるわけにはいかないから良いんだけども…


「寝るか…」










それからは地獄の連続だった。会社に行けば身体中に電極やらなんやら貼られ体を調べ尽くされた。その後は、スコールさんとオータム、マドカとの面会。やはりというべきかマドカから挑戦状を叩きつけられた。お互い打鉄(うちがね)を使用したが、経験の差と言うべきか俺の圧勝だった。そのあとはなんか懐かれたよ…1回目のあれはなんだったんだ…そして訓練。ただひたすら訓練をした。その過程でナノマシンを体に注入した。そのせいか生身の格闘戦では負けたことがない。表の世界では一般的な中学生を演じる。これがまたなかなかきつい。意識してないと物を壊してしまうし、何故かわからんがめっちゃ告白された。(顔と性格、鍛え抜かれた肉体のせい)そんなこんなで2年間を過ごした。感想行きます!どうしてこうなった…

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