ページ11 再会
『金色の夜明け』団 アジト
「ヴァンジャンス団長!」
『金色の夜明け』団団長ヴァンジャンスに一人の魔導師が声を掛ける。
「何故あんな下民の新人を大事な任務に.........!」
ヴァンジャンスは振り向くと、男に話し掛ける。
「君は私を信頼しているかい?」
「勿論ですとも...!私アレクドラ・サンドラーはあなたのためなら死ねます━━━!!」
「━━━━...では...私が信頼する彼の事も信頼してあげてほしい。彼も『金色の夜明け』団の一員だ...我々の為にこれから更に強くなっていくだろう.........」
(彼には強くなってもらわねば....それに、『黒の暴牛』に行ってしまった"彼"にも強くなってもらわねばね━━━━━...)
ヴァンジャンスの言う"彼"とは恐らくノアの事であろう。だが、接点の無い彼を気に掛ける理由とは一体━━━━...
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魔宮内部、ノア達三人は『金色の夜明け』団に加入したユノに助けられ、現在はノアとアスタ、そしてユノが互いの成長を確認する。
「ユノ、何故こんな奴らをわざわざ助けたのだ。我々の任務はあくまでこの『魔宮』の攻略...つまりは最深部の『宝物殿』に速やかに辿り着くことだこんな奴らに係っている時間など無い...!」
彼は『金色の夜明け』団の一人 クラウス・リュネット
眼鏡を掛けており、見るからに真面目そうな男だ。
「オイユノ!いきなり何だこの失礼な眼鏡は!」
「先輩。」
「メガ...失礼なのは貴様だ!貴族の私と対等な口を訊くな!」
アスタの発言に異を唱えるクラウス。
「あらぁ...ノエルさんじゃありませんか。」
「........」
ノエルに話しかけた少女、彼女も『金色の夜明け』団の一人 ミモザ・ヴァーミリオン 見た目はゆるふわ系の少女だ。
「ご機嫌よう昨年の王族一同のお食事以来かしら。」
「ん?...ノエルの知り合い?」
「えぇ...ちょっとね。」(従姉妹のミモザ...!よりによってコイツも来るなんて............!)
「『黒の暴牛』は野蛮な団だとお聞きしますわ大丈夫ですか?」
突然、ノアの前で失礼な発言が飛び出す。
これに対してノアは「.....は?」と言って呆然としてしまう。
「フン...そっちこそ大丈夫なのミモザ...!貴女みたいなトロイのが『金色の夜明け』団でやっていけるのかしら?」
それに対してか、ノエルも負けじと彼女に皮肉で返す。
「はい、皆様お優しい方ばかりで...お陰で魔法を臆する事無く魔法を振るえておりますわ...あっノエルさんは魔力のコントロール全く出来ておりませんでしたけどその後どうですか?」
(相変わらずの天然失礼...やっぱりムカツク~~~~~~~)
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