ハーメルン
ブラッククローバー ~武器魔法の使い手
ページ8 決着

アスタがヒースとその部下達を倒し、安堵につくノエルとノア

「....終わった。」

「...いや、まだだ。」

するとノアの背後からマグナが現れ、魔導書を開く。

するとヒース達の身体に炎の拘束魔法がまとわりついた。

《炎拘束魔法 炎縄緊縛陣(えんじょうきんばくじん)

どうやらマグナが自身の魔導書から魔法を発動したようだ。

「あなた見かけによらず器用なのね」

「やかましいわ!俺先輩よ!?」

ノエルと漫才のようなやり取りをするマグナ。このまま全員拘束出来るかと思われたが、

「...!?」

敵の一人がマグナの魔法を打ち消し、自身の魔法を使い逃げられてしまう。

「...しまった━━━━...一人逃がした...!やっちまったクソ━━!」

「何をしてるの!詰めが甘いわね先輩!」

パタン、と自身の魔導書を閉じながらマグナを叱責するノエルだが、魔法を解除したことで村人達を覆っていた水が行き場を失いそのままノエル達の頭上に落ちていった。

「..............」

「まだまだだなノエ公━━━!」

ダハハとノエルを笑うマグナ。

一方、ノアとアスタはというと

「━━━━━...どうだ...下民でも...勝ったぞ.........!!」

どうだコンチクショウォォォ!!!と雄叫びを上げるとその場に倒れこんだ。

「アスタ━━━━...」

マグナが駆け寄ろうとするが、

「んごぉぉぉぉ。」

「って寝てんのかいぃぃぃぃ!!」

ヒースとの激戦で疲弊し、その場で寝てしまったようだ。

村人達がアスタの周りに駆け寄る、するとアスタのローブから小鳥が飛び出した。

鳥は村全体を空中から見下ろすとその村で一番大きな建物の中に入り、そこにあった石を咥えてアスタの傍に戻った。

「何だ...?...................ツバメ...?」

鳥は寝ているアスタの後頭部にキツツキのように嘴で打撃を与えて起こした。

「あ?あーーーっオマエは試験会場にいた...えーと...アンチドリ!!?コノヤローこんなところまで俺を馬鹿にしに来たのか!?」

鳥は魔力の低い者にたかる鳥として有名なアンチドリであった。

「ん?何だその石...」

アスタはアンチドリが咥えている石を見ると、それは村のものだと言ってアンチドリから取り返そうとする。

「あげるよそんな石でいいのなら、君達は私達の救世主だ...!本当にありがとう..........!!」

村人に感謝され、笑って彼らを見るアスタ。

ノエルはというと━━━━

(な...何あの小憎たらしい目付き━━...か...可愛い...!!)

どうやらアンチドリが気に入った様子で、ずっと見ていた。

一方ノアは、

(.....コイツらの目的は、一体?)

倒されたヒース達を見ながら彼らの目的は何だったのか、それだけを考えていた。

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