10話
あれから1時間ぐらいかけて服を物色し、良いものがあればカゴに入れてを繰り返し、四人は満足したようにして、店から出てきた。
ちなみに俺は三十分前ぐらいにミユと一緒に店から出ていた。なんか俺の好みの服装を聞かれて答えた後に、ミユと一緒に出といてくれって言われたから、そのまま店を出てミユで遊んで暇をつぶしていた。
「もう良いのか?」
「OK!完璧、良い買い物出来たよ」
「ええ、そうね。こういうのもたまには悪くないものね」
「たしかに、私も服買うのは久々だったな」
「私もだなー」
「それはそれは、次はどうすっか?」
「んーー、ならさゲームセンターに行かない?」
「俺は別に良いぞ」
「私も」
「私もいいかな」
「友希那はどうする?」
「みんな行くのに私だけ行かないなんて言わないわよ」
「なら決定だね」
次の行き場が決まりゲーセンに行くことになった。
ゲーセンに着いた俺らはなにで遊ぶかを探していた。すると友希那の奴がある一台のUFOキャッチャーの前で止まった。よく見ると猫のぬいぐるみや抱き枕がそこにはあった。
「なんだ、これ欲しいのか?」
「え?いや、えっと・・」
「友希那ー、素直に言っちゃいなよー?」
「リサ、えっと、ええ、そうね」
「そうかい。なら取ってやるよ。どれが欲しいんだ?」
「こっちの」
そう言って友希那は猫のぬいぐるみを指さした。
「はいよ」
そう言って俺は小銭を入れて開始し、アームを移動してぬいぐるみのとこまで持っていき、そして
ガコン
一発でぬいぐるみを取ってやった。
「「すご!?」」
「ほらよ」
「あ、ありがとう」
「どういたしまして、次なにやるか?」
「あれなんてどうですか?」
そう言って美咲が言ってきたのは某ドラムゲームだった。
「なんだ、これがやりたいのか?」
「いえ、どっちかと言えば結城さんがやってるのを見てみたいってだけなんですけどね」
「俺の?」
「はい、なんか勝手にですけど、出来そうかもと思いまして」
「あ!それは私も見たいかも」
「「うん」」
「まぁ良いけどよ」
そう言って俺はゲームを開始した。
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あれからしばらくゲーセンで遊んで、今はみんなで昼飯を食っている。
「いやーしかしさっきのにはびっくりしたよね」
「ですね、現役でやっているはずの花音さんより上手でしたもんね」
「そうだね。私も最後のやつは目では終えてはいたんだけどね。体が全然ついていけなかったよ」
「そうか?まぁ昔からちょくちょくはやってたりしたからな」
昼飯を食べながら、ゲーセンでのことを喋っていた。
ちなみに友希那はと言うと、ミユを眺めながら、なぜかうっとりした表情で昼飯を食べていた。
「それにしても、リサも結構はっちゃけてたじゃねーか?」
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