15話
あれから倒れた奴らを寝かせ、休ますことにした。
「ったく、いきなり家に来たと思ったら、いきなり倒れだすわ・・・。一体なんなんだ?」
「それは、結城さんのせいだと思いますよ~~?」
「俺のせい?」
「正確にはその子の事だと自分は思うっす」
「ああ、こいつか」
「その子は誰なんですか?」
「ああ、儚いな」
「意味が分からねーよ。使いみち間違いすぎだろ。こいつに関してはこいつらが起きた後に説明してやるよ、二度手間は勘弁だからな。ほら香澄、りみと一緒に沙綾を寝かせてやれ、日菜お前も手伝え」
そう言いながら俺らは空いてる部屋に連れて行き、寝かせていった。
「これで終わりっと、そんじゃあ下行くか」
「「「「はい!」」」」
俺らはとりあえず下に降りることにした。
ガチャ
「ほら、あいつらが起きるまでゆっくりしていきな」
「「「「やったー!」」」」
「おいそこの4バカ、ゆっくりするのは良いがあちこち動いて暴れるんじゃねーぞ」
「「「「はーい!」」」」
「こいつらホントにわかってんのか?」
とりあえず忠告はしておいたが。
ちなみに今言った奴らは、香澄、日菜、こころ、はぐみの4バカだ、香澄は知っているだろう。日菜は、氷川 日菜。彩や千聖と同じバンドでやっている奴だ。一言で言えば天才かな、たぶん。次に弦巻 こころ。こいつは美咲と花音と同じバンドで、天真爛漫、自由奔放、お金持ちのお嬢様って感じじゃねーかな。最後に北沢 はぐみ。元気印的な感じじゃね?、こいつの家は商店街にある、北沢精肉店っていう肉屋で、コロッケがなんか有名らしいぞ。食ったことねーけど。
この4人が暴れたら止めるのに苦労するからな、忠告はしておかねーと。
「あの、よろしければで良いのですが、なにか飲み物をいただいてもよろしいでしょうか?」
「ああ、冷蔵庫に飲み物あるから飲んじゃっていいよ」
「ありがとうございます」
「あ!自分もいただきたいです」
「あこも!」
今言って来たのは、日菜の双子の姉、氷川 紗夜。日菜と違って常識があるからこっちとしてはありがたく、友希那やリサと同じバンドでやっている。
その後に言って来たのが大和 麻弥。こいつも日菜と同じバンドメンバーで、今は眼鏡をかけているが、演奏の時は外すらしい。
最後のは宇田川 あこ。名前で分かるかと思うが、巴の妹で、紗夜と同じバンドメンバーだ。たまにというか、時折何言ってんだこいつ?ってなる時があるやつだ。中二病っつうんだったかな?でも根はいい子だ。
あと一人、なぜか決めポーズをとりながらソファーに座っているのは瀬田 薫。こいつは
こころやはぐみと一緒のバンドを組む3バカの1人だ。なんか演劇部に入っているらしく、なんでもこいつが行っている学校では王子様キャラで人気らしい。素のこいつを知らねーんだろうな。素のこいつは・・・まぁそれはいいとして、こいつもあこと同じでよく訳の分からんことを言い出す奴だ。言っていることの意味は分かっていないだろう。
「それより、こんな大人数で来るとはな」
「みなさんとの合同の練習が終わったら、おたえちゃんが『よし!これからお兄さんのとこに行こう!』て言い出して」
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