ハーメルン
要 結城の日常
3話

アフターグロウのメンバーから訳を聞いた結城はある疑問を思い出した。

「まぁ来たことに関してはもう良いんだが、よく蘭やつぐみはこれたな、いろいろ大丈夫なのか?」

「うん、そこは大丈夫、友達と遊びに行くとしか言ってないから」

「私も!お店の方はそこまで忙しい訳じゃないから、行ってきても良いって」

「あら、そうなのかい」

そんなことを話していると、ふと気が付いた。

「そういや、香澄をこうした張本人どこにいるんだ?」

そう、香澄をOTL状態にした犯人のミユが見当たらないのだ。

「ミユならここにいるよ」

「ここって、どこに入ってんだよお前さんは」

そう、なぜかは知らんがミユは巴の服の中にいたのだ、服の中から顔をだして「ミャー」なんて気持ちよさそうにしていたのだ。

「まぁいいや、それより今から朝飯食うんだけど、君たちは食べてきたのかい?」

「はい!さっきみんなで私のお店のパンを分けて食べました!結城さんの分もあるので食べてください。」

「そうかい?それはありがたいといいたいところなんだが・・・」

俺が歯切れの悪い感じで言うとみんな首を傾げ。

「どうかしましたか?」

「あぁ、たぶんそれってあれのことだよね?」

俺がそう言って指を指すと、そこには。

「~~~♪~~~♪~~~」

楽しそうに、沙綾が持ってきてくれたものであろうパンを食べているモカがいたのだ。

「はぁ~」

「「モカ・・」」

「モカちゃん」

「ん~?みんなどうしたの~?」

「モカ、それ山吹さんが結城さんに持ってきたパンじゃない?」

「ん?あ~そういや~そうだった。いや~ついついおいしそうで食べちゃった~」

っと、何も悪びれることもなく、パンを食べ終えたのだ。
それを見て、アフターグロウの他のメンバーは頭を抱えていた。

「まぁ、食べちゃったことに関しては、俺は気にしてないから、君たちも気にしなさんな」

「まぁ、結城さんがそう言うなら」

「だな」

「もーー、モカあれほどダメだって言ったじゃん!」

「ごめんなさい結城さん」

俺はメンバーの子達に気にしてないことを伝え、安心するように言った。

「沙綾も悪いな。せっかく持ってきてもらったのに」

「いえ、まぁ結城さんが良いなら私もそれで・・・でも」

そう言って沙綾はモカの方に近づいていき、モカの前に立って何かを言っていた。何かを言われたであろうモカはなぜか顔を真っ青にしていた。
そして話を終えた沙綾はこっちに振り向き、

「結城さん、すみませんがどこかの部屋を借りても良いですか?ちょっとだけモカと話がしたいので」

っと、笑顔で言ってきたので、隣が空いてることを伝えると、二人で出て行った。

「なぁみんなに聞きたいんだが、沙綾の目が笑ってないように見えたんだが」

俺が残っている子達に聞いてみると、


「「「「「「「・・・・ですね」」」」」」

うん、やっぱりそうだったかと、一人で納得したのだった。

[9]前話 [1]次話 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:1/1

[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク
携帯アクセス解析