第十一羽 パン作り! は、次回
ロン「あぁ、疲れた......」
入学式初日、直ぐに帰れると思ってた俺だったが廊下を歩いてる時に部活動の勧誘をしている先輩たちが沢山走って来た。此方も走ればいいのだが、廊下を走るのはいけないと思いながらココアと千夜に先に帰ってもらい、逃げた。結局、部活の勧誘を全て断ったが。
ロン「ただいま」
この時間だとラビットハウスが営業してると思ってるから、俺は裏口から帰ってきた。
ロン「すまない。部活の勧誘をされていて、遅れた」
直ぐに着替えて、店に出てきた。
ココア「ロン君、パンを作るよ! 」
ロン「......え? 」
ココア、一体何を言ってるんだ。......あっ、そういやそんなことが原作にあったような。経緯まで覚えてないけど。
ロン「何故だ? 」
ココア「千夜ちゃんと帰ってる時に、パン屋のパンを見て作りたくなってさ。ほら、私の実家ってベーカリーじゃん」
ロン「チノとリゼの許可はとったのかよ」
チノ「私は賛成です。オーブンもありますし」
あれ? 少し意外だな。「ココアさん仕事してください」とか言って断ると思ってたが。
リゼ「あ、ああ。私も賛成だ」
二人とも賛成のようだ......何故かリゼの顔は赤いが。
ロン「なぁ、リゼ。何で顔が赤いんだ? 」
リゼ「き、気にするな!! 」///
そう言いながら、拳を振るってきたので普通にかわした。......なんかデジャブを感じるな。
ーーーーー
そして翌日。俺、ココア、チノ、リゼ、千夜の四人でラビットハウスでパン作りをすることになった。
ココア「この子は、友達の千夜ちゃんだよ」
千夜「宜しくね。......あら、そちらのワンちゃん」
千夜がチノの頭に乗っていた犬......ではなく、ティッピーに気づく。
チノ「この子はティッピーです、ワンちゃんではないです」
ココア「この子はね、もふもふ具合が普通のウサギの三倍位もあるの! 」
三倍ではあるが、赤くはない。
千夜「癒しのアイドルももふもふちゃんね。宜しくね、もふもふちゃん」
ココア「もふもふちゃん、宜しくね」
チノ「ティッp......もふもふちゃんです」
何故言い直した!? ティッピーも驚いて目を見開いてるし。そんなことを考えてるとリゼが小声で話しかけてきた。
リゼ「なぁ、ロン」
ロン「......どうした? 」
リゼ「もふm......ティッピーをアンゴラうさぎの品種だって説明しないのか? 」
......今、もふもふちゃんと言いかけたのは聞かなかったことにするか。
ロン「え! ティッピーってそういう名前の品種だったんだ。ティッピーって品種のティッピーかと思ってた」
真面目にそうかと思ってた、ウサギの品種なんて知らなかったし。
リゼ「そんなわけないだろう」
ロン「......じゃあ、パン作りを始めるか」
ココア「そうだ! みんな、パン作りをなめちゃいけないよ!少しのミスが大きな失敗になるんだから」
珍しくココアが燃えていた。まぁ、リゼが止めてくれるだろう。
リゼ「今日はお前に教官を任せた! 宜しく頼む、ココア教官!! 」
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