第十二羽 普通のパンってなに?
ココア「それじゃあ、各自パンに入れたい材料を提出! 」
ココア「私は新規開拓のために焼きそばパンならぬ、焼きうどんパンを作るよ! 」
......美味しくなさそうだな。
千夜「私は自家製の小豆と、梅と海苔を持ってきたわ」
パンに梅とか合わないだろ! アンコとご飯を混ぜて食ってみたら美味しくなかったし(実話)......うん、あれは酷かった。
チノ「冷蔵庫にイクラと鮭と納豆とゴマ昆布がありました」
ロン「......なぁ、これって作るのってパンだよな? 」
『......そうだよ(ですよ)(わよ)? 』
ココアと千夜とチノの三人に言われた......これからお握り作りに変えられないかなぁ。
ロン「......リゼは何を持ってきた? 」
頼む、リゼ! 普通の材料を持ってきてくれ! これ以上おかしなのがあるとパン作りというなの、何かになってしまう!
リゼ「私はイチゴジャムとマーマレードを持ってきた」
あ~良かった。リゼまで変なもの持ってきてたら大変なことになってた。
リゼ「......ロンは何を持ってきた? ちゃんとしたまともなやつだよな」
......なんだ、リゼも心配だったのか。
ロン「くさやジャム」
リゼ「!? 」
リゼが凄く驚いていた。まぁ普通の反応だよな。
ロン「冗談だよ。本当はアイスコーヒーを持ってきたんだ、コーヒーパンを作ろうと思って」
まぁ、コーヒーパンなんて作ったことないからどうなるか分からないけどな(作ったことがないためアイスコーヒーを使って作れるか分かりません)
リゼ「驚かせないでくれよ......」
ココア「今日はドライトーストを使うよ! 」
ロン「ドライトーストか......」
ココア「ドライトーストは酵母菌なんだよ。これを入れないとパンがふっくらしないんだ! 」
チノ「そ、そんな危険なものを入れるくらいならパサパサパンで我慢します! 」
え、ドライトーストってそんな危険なものだったのか!
ロン「ココア、これを使って俺たちに何をするつもりだ! 」
ココア「ロン君まで、なんのこと? 」
チノの勘違いでした。そんなこんなあって、パンをこね始めた俺たち。
チノ「パンをこねるのってすごく時間がかかるんですね......」
そう言いながら、チノが俺とリゼを見てきた。
チノ「ロンさんはともかく、リゼさんも平気ですね」
リゼ「......なぜ決めつけた」
千夜「ココアちゃんの様子は......!? 」
ロン「ん、どうした? ......ってうお!? 」
ココアの方を見るとパンをこねながら凄いオーラを出していた。なんかギュォォォォォって文字も後ろから見えるような気がする!?
ココア「このときのパンはもちもちしていて凄くかわいいんだよ」
ロン「す、凄い愛だ!! 」
そして、若干部屋の温度が上がった気がする! これはパン作りの愛情でか!?
千夜「ここで折れたら武士の恥ぜよ! 息絶えるわけにはいかんきん! 」
ここにも部屋の温度を上げてるやつが!? そんなこんなでパンをこね終わったが、パン作りはまだまだ続く。
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