小学一年生 10
「まーまー織斑さんや、見てるだけっても暇だろ? 俺とゲームでもしようぜ? お金は出すからさ」
「いや、そのだな、私はあまりこの手の物はやった事が無くてだな……」
「何事もけーけんだって、さぁレッツトライアングル!!」
「それを言うならレッツトライじゃないのか?」
そう言いながらも俺から百円を受け取った織斑は俺の座ってるアーケードゲームの反対に座ってお金を入れる。
くっくっく、掛かったな織斑? お前が今座ったのは某漫画の格闘ゲーム!! 世紀末バスケとも言われているワンキルゲー!! 初心者には狩られるだけの運命が待ち受けているのだ!!
悪いな織斑、だが世の中はそんな物だから安心して俺に狩られるが良い!!
2ラウンド先取のルールでの対戦なので最初の一戦目は操作を覚えさせる為にワザと負けてやり、二戦目から本気を出して織斑を圧倒する。
いくら身体能力が高くてもゲームの腕前までには反映されまい、勝ったな!!
とか思ってたら三戦目に入った瞬間、人が変わった様な超反応を見せられて開幕から十割持って行かれた。
明らかに初心者の動きじゃ無いので放心してたら俺の画面を後ろから織斑が覗いてた、多分途中からバトンタッチしたんだろう。
そして追加の百円玉が入れられる音がする、多分俺が織斑をハメようとした事がバレたのかな? 『早く金入れろ』ってドスの効いた声で言われたし。
––––その後、俺は篠ノ之の気が済むまで初心者狩り狩りをされた挙句、その動きを見て覚えた織斑にもボコボコにされる事になった。
精神的にフルボッコにはされたけど、最後は強引に三人でプリクラ撮ったので結果オーライとしよう。
初心者狩り、ダメ絶対。
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