小学一年生 14
「……ふっ、その理論を束が聞いたら怒るぞ?」
「大丈夫大丈夫、怒んねー怒んねー」
根拠のない自信で織斑に笑いかけてやるとクールな笑いを返してくれた、やっぱカッケーなコイツ。
そっからペースを取り戻した俺は漫画とかゲームの必殺技の話を思い付くままに話してた。
特に現実でやれそうな技に関しては剣術を学んだら良い感じに再現出来るのかな? とか、それこそ刃物で何処まで切れるかとか、気が付いたら篠ノ之ん家まで喋りっぱなし。
道場の前で別れたけど、今日は見学をしに来た訳だし問題無し、一応明日遊びに行くって話はまとまったから後は篠ノ之を誘うだけだな。
丁度織斑が来たって聞いて道場の方に来た篠ノ之も居るし、今の内に聞いとけ。
「てな訳で、明日遊びに行こーぜ?」
「だから結論……もういいや、なんで私が遊びに行かなくちゃいけないのさ」
「休みの日なんだぜ? 外で遊ぶのも偶には良いだろ?」
「……外出とか面倒だから嫌だ」
ふいっと顔を背けた篠ノ之、結構コイツも強情な奴だからこうなったら多分意地でも来ないだろう、しゃーねーか。
「わーったよ、なら織斑と二人で遊びに行って来る」
「…………ちーちゃんが行くなら私も行く」
……流石織斑、名前出しただけであっさり篠ノ之が折れやがった。
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